泣きたいときに思いっきり泣く方法!泣けない自分を解放しよう

つらいことや悲しいことがあったとき、感情の赴くまま涙を流した方が、気持ちが晴れるような気がしますよね。泣きたい気持ちを我慢し続けていると、ストレスがたまってしまうのではないでしょうか。この記事では、心理カウンセラーの工藤桃香さん監修の下、泣きたいときに泣いた方がいい理由や、泣けないときの心理について解説。また、おすすめの「泣く方法」についても、アンケート結果を交えてご紹介します!「泣きたいのになぜか泣けない」「泣いて感情を解放させたい」……そんな悩みを持つ方は、ぜひ参考にしてみてください。

泣きたいときには泣いた方がいい理由



泣きたいときには泣いた方がいい理由

仕事で失敗をしたり、恋愛でうまくいかなかったり、大事な人を亡くしたり……一生懸命に日々を生きていると、泣きたくなる場面もあるでしょう。しかし、社会生活では自分の気持ちをコントロールすることが求められています。感情を抑えないといけない状況が続くと、心が疲弊してしまいますね。

ストレスを解消し、心の安定を保つためには「泣きたいときに泣く」ことも大事です。ここでは、泣くことにどんな心理的なメリットがあるのか、解説します。

ストレス発散になる


泣いた後、スッキリする体験をした人は多いと思います。涙を流すと、「コルチゾール」というストレスホルモンが体外に排出されます。泣くことはストレス発散になり、心の解放に繋がるといえるでしょう。

リラックス効果がある


泣いた後にぐっすり眠れたという体験をしたことはありませんか。涙を流すことで副交感神経が優位な状態になるため、気持ちが落ち着きます。泣くことによって、睡眠と同じようなリラックスができるようです。

自己理解が深まる


感情を抑え込んでしまうと、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまいます。涙を流して自分を解放することで、抱えていた本当の気持ちに気付き、自己理解が深まります。我慢せずに泣き、感情と向き合うことで自分自身の理解者になってあげましょう。


泣きたいときに泣けない心理とは



泣きたいときに泣けない心理とは

涙は、心の状態を測るバロメーターともいえます。「泣く」ことによって自分の感情と向き合い、ストレスの要因に気付く場合もあるでしょう。

しかし、「泣きたいのに、なぜか泣けない」と苦しんでいる人もいるようです。泣けない現象の背景には、どのような心理が働いているのでしょうか。

泣くことをネガティブに捉えている


泣くことをネガティブに捉えていると、無意識に我慢をしてしまいがちです。「人前で涙を流すのは恥ずかしい」と考えているため、自分にブレーキをかけてしまいます。

小さい頃から周囲に「泣くことは悪いこと」「泣く人は弱い」などと言われていると、泣くことに対してマイナスなイメージを抱いてしまう可能性があります。

泣いても解決しないと思っている


泣いても誰も助けてくれず、結局何も解決しなかったという過去の経験から、「泣くことは時間の無駄」と考えて、感情を抑えてしまう人がいます。

「負の感情に振り回されるのは、自分がつらくなるだけだから嫌だ」という気持ちもあって泣けないのかもしれません。

緊張状態が続いている


つらい状況が続いていると、「泣いている場合ではない」と感じ、「しっかりしなきゃ」「頑張らなきゃ」という気持ちが優先されます。緊張状態が継続されているために、泣きたくても泣けないことがあるでしょう。


泣きたいときに泣く方法6選



泣きたいときに泣く方法6選

ストレスを感じるときは、あえて「泣ける状況」を作り出して意識的に泣くと、気持ちが和らぎリラックスできるでしょう。ここでは、20〜40代の男女に聞いたアンケートの結果を踏まえた、おすすめの「泣く方法」をご紹介します!

感動系のストーリーに触れる


「映画館で作品に感情移入して鑑賞する」(30歳/男性)

「ドラマを見て思いっきり涙を流す」(29歳/女性)

アンケートで特に多かったのが、こちらの方法。映画や本、漫画などの作品で、物語の登場人物に感情移入すると、自然と涙が出ることがあります。また作品の中で登場するせりふが、心に響くこともあるでしょう。

自分が感動しやすいジャンルを選んで試してみるといいですね。

泣ける動画を検索して観る


「動画サイトで泣ける動画を観る」(28歳/男性)

映画鑑賞をする時間がない人は、動画サイトで「感動の瞬間」を集めた映像を検索して見るのもいいですね。お気に入りの動画があれば、保存して泣きたくなったときに見返すといいかもしれません。

心をリラックスさせる


「音楽を聴く」(22歳/男性)

「頭の中を無の状態にして、目を閉じる」(31歳/女性)

緊張状態だと、泣きたくても涙が出ないことがあります。好きな音楽を聴いたり、お気に入りのアロマの香りにいやされたりするのもおすすめです。

自分なりの、ゆったりと心がリラックスする方法を探してみましょう。

一人でお風呂に入る


お風呂だと人目を気にせず泣けるという人は多いのではないでしょうか。浴室はシャワーで音を消すことができ、家族など同居している人がいても、遠慮なく泣くことができます。誰にも気付かれず泣きたいときなど、自分の心を解放する場所として、浴室はおすすめです。

泣くことを恥ずかしく感じてしまう人は、「お風呂では泣いても良い」と自分にOKを出してあげましょう。

夜景を見に行く


人は、きれいなものを見ると自然と涙が出てくることがあります。星空や都会の街並みを見ることで、自分の悩みがちっぽけに思え、「頑張ろう!」という気持ちにもさせてくれるかもしれません。

自然に触れる


忙しい毎日に心が疲れているときは、自然を感じられる場所へ行くのもおすすめです。海や山、お花畑、牧場など自然に触れることで、気持ちを素直に吐き出せるようになります。


思いっきり泣いて感情を解放しよう!



思いっきり泣いて感情を解放しよう!

泣くことには、さまざまなメリットがあります。「泣くのは心身にとって良いこと」と、多くの人がポジティブに捉えられるようになるといいですね!

現代社会では感情を抑制しなければいけない場面も多いですが、一人でゆっくりできる時間をつくり、紹介した方法を試して、自分に合う方法を見つけてみてください。

常に自分の感情にふたをしてしまっている人は、一人で抱え込まず、人に話すことで感情を解放できるかもしれません。周りの頼れる人にSOSを出すことも大切ですよ。

取材・文/おかゆ



【監修】
工藤桃香さん
産業カウンセラー、メンタルケア心理士(R)
著書『10日間で心を笑顔にする10の習慣』『10日間で自己肯定感を高める10の方法』
ブログ:https://mosh.jp/Counselingsalonmomo/home
Instagram:https://www.instagram.com/momoka_kudo423
Twitter:https://mobile.twitter.com/momo_counselor


【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2022/3/7〜2022/3/17
有効回答数:20人(女性)

・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/2/25〜2022/2/27
有効回答数:309人(男性)
(インターネットによる20〜30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)