半同棲とは?メリット・デメリット・気を付けたいポイントなど

カップルが一つの住居に住んで生活を完全に共にする「同棲」と異なり、どちらかの家に頻繁に泊まる「半同棲」。毎日一緒に暮らさないという選択をすることで、カップルにとってどんなメリットがあるのでしょうか。今回は、婚活スタイリストの山本のぞみさんのアドバイスの下、半同棲のメリットやデメリット、気を付けたいNG行動、始める前にしておくべきことなどを紹介します!現在、半同棲や同棲について考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

半同棲とは?同棲とお泊まりとの違い



半同棲とは?同棲とお泊まりとの違い

カップルの半同棲とは、毎週末に必ず泊まったり、週の半分以上をお泊まりしている状態のことです。
同棲は住居、暮らしを完全に共にしていますが、半同棲の場合、住居は別なため、どちらかの家で長く一緒に過ごすこともあれば、時には離れてそれぞれに生活をすることもあります。
1〜2泊、一緒に過ごす程度なら「お泊まり」といえるかもしれませんが、毎週末必ず泊まっていたり、1週間以上どちらかの家で過ごしていたりなど、その頻度が高いのが半同棲の特徴です。
そのため、いつでも泊まれるように、歯ブラシやパジャマ、化粧品、着替えといった私物が相手の家に常備されています。

半同棲のメリット



半同棲のメリット

長く一緒に過ごすこともできれば、互いにひとりの時間を持つこともできる、半同棲。
半同棲だからこそのメリット・デメリットがあります。
まず、半同棲のメリットから、いくつかご紹介します!

生活の癖やルーティンが分かる


朝に弱い、食事のタイミングなど、生活する上でのリズムや家事のやり方などはそれぞれ違うもの。
半同棲によって相手の生活スタイルを知り、一緒にいて心地よい時間になるよう、合わせていくことができます。

一緒にいられる時間が増える


連泊して一緒に過ごすため、当然、1日で終わりのデートより、相手と過ごす時間が長くなります。そのため何げない生活の癖や物事の捉え方など、相手を深く知ることができ、仲が深まりやすくなるでしょう。

自分の時間も確保できる


同棲と異なり、自分の住居は別にあるので、自宅に帰ってそれぞれの時間を過ごすこともできます。ずっとふたり一緒ではなく、ひとりの時間を持てることも、半同棲のメリットといえるでしょう。

同棲や結婚後の生活を想像しやすくなる


ある程度、生活を共にするため、同棲後や結婚後の暮らしのイメージができます。いきなり完全に一緒に暮らすとなると、相手との生活観の違いに、カルチャーショックを受ける可能性がありますが、半同棲では、ふたりの生活スタイルをゆるやかに築いていくことができます。

家事を分担できる


1人暮らしのときは、当然、すべての家事を自分だけでしなければいけませんが、半同棲では食事を作る担当と、食器を洗う担当に分けるなど、家事の分担が可能。一緒に家事をすることで、よりふたりの仲が縮まり、愛情も深まるかもしれません。

デート代が浮く


外で待ち合わせして会うデートでは、毎回食事代や交通費がかかりがち。しかし、半同棲をしていると、遠出をせずに済み、食事も家で作ることができるので、デート代の節約になるでしょう。

浮気の可能性が減る


一緒にいる時間が増え、家に私物が増えることによって、生活に占める互いの存在がより大きくなります。
その結果、相手への愛情や将来に向けての意識が高まり、浮気の可能性が減る場合もあります。

半同棲のデメリット



半同棲のデメリット

半同棲は、時に「中途半端な状態」とも捉えられがち。
ここでは、ありがちなデメリットについて、まとめました。

生活観が合わず、冷めてしまう


半同棲では、互いの癖が見えてきます。掃除の頻度や、食後の洗い物のタイミング、服をきちんと畳むかなど、違いはそれぞれあるでしょう。
同棲後や結婚後の暮らしをイメージしたとき、服を脱ぎっ放しにしている、食後の食器をいつまでも洗わないなどの癖を見て、相手に対し「だらしないな……」と感じてしまうと、気持ちが冷める場合もあります。

結婚のタイミングが分からなくなる


自分の時間も確保でき、相手と一緒に過ごすこともできる、半同棲。その状態が楽に感じるために、「同棲」や「結婚」といった先のステージに進むタイミングが分からなくなることもあります。

家事負担がどちらかに偏る


パートナーのどちらかに家事負担が偏りがちになることも。自分のことは自分ですることを意識し、家事の分担を話し合っておかないと、いつの間にか不満がたまってしまいます。

ささいなケンカが増える


半同棲では、ある程度互いに譲り合うことも必要ですが、その過程でケンカに発展することも。部屋の空調が合わなかったり、相手の寝相やいびきで寝られなかったりなどの原因で発生します。

半同棲を始める前にするべきこと



半同棲を始める前にするべきこと

付き合いが深まるうちに、流れで半同棲の形になるカップルは多くいるでしょう。
しかし、余計なもめ事を起こさないためにも、流れに身を任せるだけでなく、ある程度準備をすることも大切です。
ここでは、半同棲を始める前にしておきたいことを紹介します。

部屋を片付ける習慣を付ける


半同棲では、自宅に相手の荷物が増えるので、ある程度スペースを確保しなければなりません。散らかった部屋にいると、心もすさみがちに……。互いに心地よくいられるよう、部屋を片付ける習慣を付けましょう。

家事の分担や、お金のルールについて話し合う


生活を共にする上で、一番もめがちなのが、家事とお金にまつわること。
家事はどちらかに負担が偏らないよう、分担についてしっかり話し合う必要があります。また、半同棲によって食事代などの生活費が増える場合、どのように費用を持ち合うか決めた方がいいでしょう。

絶対にしてほしくないことなどがあれば、事前に聞く・伝える


一緒に暮らす上で「これだけはしてほしくない」といったことはあるでしょう。例えば、「脱いだ服はすぐ洗濯機に入れる」「洗い物が終わったら流しを拭く」「本棚の本の並びを変えないでほしい」など、要望があるのなら我慢せず相手に伝えましょう。また、パートナーの家で過ごす際は相手の要望を聞くことも大事です。

半同棲の目的や期限を決める


将来を見据えた関係を築きたいのであれば、半同棲の状態をダラダラと続けることは、得策ではないです。ただ流れに身を任せるだけでなく、「いつごろまでに結婚をしたい」「この先、一緒に住むなら場所や家賃をどうするか」などを具体的に話し合っておくことも不可欠です。

婚活スタイリストの山本のぞみさんによると、半同棲から先に進むタイミングについて、「お互いの生活スタイルを見て、この人とやっていけそうだと思えば、早めに同棲や結婚について話すことが肝」だといいます。
タイミングを計らい過ぎてしまうともったいないので、「この人と一緒に住みたい!」「ずっと一緒にいたい!」という心の声を無視しないことが大事ですね。

気を付けて!半同棲中のNG行動



気を付けて!半同棲中のNG行動

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、半同棲中だからこそ、振る舞いには注意したいものです。ここでは、気を付けたい「NG行動」についてご紹介します。

裸や下着姿でウロウロ


打ち解けた関係であっても、裸や下着姿で部屋の中を歩き回るような行動はやめましょう。
親しい恋人だからこそ、相手を尊重し、ある程度の距離感を持って接することを忘れてはいけませんね。

相手がやってくれることを当然だと思う


洗濯や食事の準備、宅配便を受け取るなど、半同棲では家事をふたりで協力して行うことが増えます。
その際、相手がやってくれた行為を「当たり前」と受け取らないよう、注意したいですね。
感謝の気持ちを持ち、こまめに「ありがとう」と伝えるのを忘れないようにしましょう。

合わないことがあっても、我慢する


生活の癖やルーティン、家事のやり方などは人それぞれ。半同棲をしていると「自分と合わない」と思うことも出てきます。そのとき、相手を思って言わずに我慢をしてしまう場合もあるでしょう。しかし、ただ我慢をし続けるだけでは、いつか限界がきてしまいます。先を見据えた関係でありたいのならば、しっかり相手と話し合うことが大切です。
伝える際は、相手を否定する言い方は避け、「こういうやり方はどう思う?」など、互いにとって有益な提案になるよう、言葉を選びましょう。

自分ルールを押し付ける


育ってきた環境や文化はそれぞれに違うため、自分の中で「当たり前」だと思っていた生活スタイルが、相手にとってもそうだとは限りません。
一方が自分の考えを押し付けてばかりいると、「意見が尊重されない……」と相手に思われてしまうかもしれません。
半同棲では、話し合いながら「ふたりの生活スタイル」を決めていくことが大事ですね。

相手の家から帰るとき、片付けない


いくら半同棲状態とはいえど、相手の家は自宅でなく「他人の家」です。
「どうせまた来るから」と散らかしたままにするのは失礼ですし、だらしない印象を持たれてしまうかもしれません。自宅に戻る際は、きちんと片付けをしてから帰りましょう。

相手に尽くしすぎる


半同棲中、大好きな人に良い顔を見せたくて、いろいろとしてあげたくなる人もいるかもしれません。
しかし、尽くしすぎてなんでも自分が頑張ってやってしまっていると、相手にとってそれが当たり前になってしまい、「感謝の気持ち」が薄れるケースも……。
一方が無理をしてずっと頑張り続ける関係は疲れてしまいます。フェアな関係でいられるよう、家のことはきちんと分担したいですね。

半同棲でふたりの未来を思い描いてみよう



半同棲でふたりの未来を思い描いてみよう

ふたりで過ごす時間をたくさん持てる半同棲。生活を共にすることで互いにより深く知り合えるため、未来へのイメージを持ちやすくなるでしょう。
また、相手と過ごさない時間もあるので、ひとりで冷静に関係を見つめ直すことも可能です。
大切なのは、自分の意思と目的をしっかり持って、半同棲の状況を上手に利用すること。ただ流れに身を任せるのではなく、半同棲の期間をふたりの生活スタイルや価値観を確認し、未来の方向性を考えるための時間にすると、有意義に過ごせるでしょう。

取材・文/おかゆ

【監修】
山本のぞみさん
婚活スタイリスト 
120日で自分が大好きになって運命の彼から一生愛される私になる、『婚活スクールLove style』を主催
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