いけないと思うからこそ、気になります

なぜ「浮気したい」と思うのか? 女性心理を探ってみた!

社会的にも、常識的にも、良心的にも、マイナスイメージの強い“浮気”。おそらく、大抵の人は嫌悪感を示すものだと思います。でも、絶対にいけないことと分かりつつ、行動に移してしまう人も一定数いますよね。

実際にはやらないけれど、いけないと思うからこそ、実は興味がある人もいるのでは? 今回は、そんなちょっとブラックな部分をのぞいてみようと思います。女性が浮気をしたいと思う瞬間や、その女性心理を、専門家の意見も聞きつつ、探ってみました。

「浮気したい」と思った女性は36.5%!



「浮気したい」と思った女性は36.5%!

まずは、20〜40代の女性に、浮気をしたくなったことがあるのか聞いてみると、36.5%の女性が「ある」とのこと。なぜ浮気をしたいと思ったのか、どんなときにしたいと思ったのか、理由も聞いてみました。

ケンカをしたときや、冷たくされたとき


「彼氏に大切にされていなかったり、予定をドタキャンされたりしたとき。友人が異性と遊んでいると、自分も遊びたいという気持ちになる」(27歳)

「彼が私以外の女の子に意識が向いたときや、飲み会に参加してくると言われたとき。寂しくて、浮気しようかと思ってしまったことがあった」(28歳)

「彼氏とケンカしたり、冷たくされたりしたときに頭をよぎる」(34歳)

浮気をしたいと思った理由で一番多かったのがコレ。ケンカしたり、冷たくされたりすると、腹いせに浮気をしたいと思ったことがある女性は多いようです。ケンカのたびにそう思ってしまうなんて、いつか実行してしまいそうで怖い。イライラや寂しさは一時的なものだと思うので、一歩を踏み出さないことを願います。

彼となかなか会えないとき


「彼氏が忙しかったとき」(27歳)

「彼氏となかなか会えず、連絡しても返信も電話もしてこない人だったので」(29歳)

「遠距離だったので、月に1回しか会えなくて、寂しくなったとき」(26歳)

彼となかなか会えないときや寂しいときは、浮気したくなるようですね。彼や夫が仕事で忙しい場合は仕方ないことだと思いますが、「電話やメールの一本もできないの?」って、女性は思ってしまうんですよね。

浮気されたとき


「相手が浮気しているのが分かったとき。腹いせに自分も浮気したくなった」(24歳)

「彼氏が合コンに行っていたことを知ったとき」(27歳)

「彼氏が女の子と会っていたのを隠していたとき」(30歳)

“目には目を、歯には歯を”ですね。浮気をされたのだから、こっちもしてやろうという気持ちからでしょうが、自分の怒りを一時的に慰めているだけでしかないので、あとあと後悔しそうです。浮気をしてしまった彼氏や夫も悪いですが、ふたりに良い未来はなさそうですよね。

彼とのHに不満があるとき


「同居してからのセックスレスで」(28歳)

「性生活に不満ができたから」(36歳)

「彼のHに満足できないとき」(44歳)

彼や夫と満足できるHができないから他の男性とするという、この理由を正当化する人もいますが、言い訳にも聞こえるような……。聞かされたり、相談されたりした人は、モヤッとした気持ちになりますよね。

専門家に質問! なぜ「浮気したい」気持ちになるの



専門家に質問!なぜ「浮気したい」気持ちになるの

アンケートで女性の生々しい理由が分かったところで、専門家にも意見を聞いてみましょう。恋愛コラムニストの島田佳奈さんに、女性が浮気をしたいと思う理由を聞いてみました。

島田さんいわく、男性はパートナーとの関係や生活全般が順調なときに浮気しやすく、女性はパートナーとの関係がうまくいっていないときに浮気しやすい特徴があるとのこと。「彼氏(または夫)とうまくいっていない」とは、セックスレス状態に不満を抱いていたり、なかなか彼氏と結婚に進展しないマンネリ状態だったり……。あるいは、パートナーが浮気していることが発覚した場合、女性は腹いせに「私も浮気してやる!」と思ってしまうようです。復讐(ふくしゅう)ともいえる“腹いせ浮気”は、女性特有の傾向らしく、男性からはほとんど聞いたことがないそうです。

アンケートでも、「セックスレスだから」と「浮気をされたから」という理由は挙がっていましたね。「浮気をされたから」の“腹いせ浮気”が、女性特有だとは……。根に持つとか、恨みが怖いと言われるような、女性ならではの性格や考え方が関係しているのでしょうか。とにかく、女性はふたりの関係がうまくいっていないときに、浮気したいと思う傾向が強いようです。

「浮気したい」ときは相手が既にいる!?



「浮気したい」ときは相手が既にいる!?

島田さんによると、もともと浮気傾向のある女性を除き、衝動的、あるいは計画的に浮気したいという気持ちになった女性たちの声を集めてみたところ、ほぼ全員が浮気相手となる候補の男性が存在したそう。つまり、これから出会う前提で先に浮気願望が芽生えるのではなく、具体的なターゲット(好みの男性)が存在し、初めて「浮気したい」フラグが立つのではないでしょうかとのこと。

確かに冒頭のアンケートでも、「気になる男性がいるときに浮気をしたいと思った」という理由が見られました。浮気をしたい女性の心理は、もともと「この男性はタイプだな」と思う好みの男性がいたり、あるいはそこまで思わなくても、「あの男性は嫌いではない」程度の男性がいたりすると、彼や夫との間に何かあったときに、浮気をしたいと思ってしまうようです。

浮気することで起こり得ること



浮気することで起こり得ること

ここまで、浮気をしたいと思う瞬間や浮気をしたいと思う心理について、お伝えしてきました。「分かる!」と同感する気持ちにもなりそうですが、浮気はやはり大きな声で言えることではありません。浮気することで起こり得ることも、頭に入れておくべきです。

島田さんが言うには、「浮気をするなら、パートナーに浮気をしたことがバレた場合をまず考えること。『パートナーと別れても構わない』という捨て身の覚悟がある浮気であれば、行動に移してもOKです。フラストレーションを発散する手段の一つとして浮気を選んだのは自分。ならば、バレたときにパートナーと別れる覚悟はワンセットであるべき。

あっちもこっちもうまくやれる“浮気の達人”も中にはいますが、心の中に少しでも罪悪感があるならば、不穏な関係を続けることはストレスでしかないはず。浮気に限らず、楽しめない人間関係ほど、つまらなく、無駄なものはありません」とのこと。

浮気は覚悟がなければするべきではない!



浮気は覚悟がなければするべきではない!

最後に、島田さんからひと言。

「大人の女性である以上、浮気するもしないもあなたの自由。あなたの浮気により誰かを傷つけようと、自分自身がひどい目に遭おうと、それらは行動したことへの自己責任です。友情と違い、なぜか恋愛は“秘密の関係”や“共犯意識”といったスリルに快感を覚える人は少なくありません。しかし、いっときの感情で痛い目に遭う(かもしれない)覚悟ができないならば、最初からブレーキをかける方が賢明です。

『パートナーとうまくいっていない』が動機なら、浮気をしたところで何の解決にもなりません。現実逃避が目的ならば、浮気以外でもいいはず。他の男性と付き合う方が幸せになれると思うのであれば、別れてから次の恋愛を始めればいいのです。恋愛をややこしくする行動は、幸せから遠ざかるだけですよ」

浮気は褒められることではありません。でも、自分なりの理由があって、それでも浮気をしたいと思ったときは、何が起こっても自分の責任だと覚悟を決めてすること。このことを念頭に置いた上で、行動するか、踏みとどまるか。判断してくださいね。

取材・文/坂田圭永

【監修】
島田佳奈さん
作家、ライター、恋愛コラムニスト。モデル、OL、キャバクラ嬢、バイヤー、広告代理店、SEなど多彩な職業を経験したのち、作家に転身。愛と性を軸に、男女の深い人間関係における考察から、派生する流行(美容、ファッション、インテリア、ビジネス)まで、広く手掛けている。Web媒体、雑誌、TVなど、メディアを問わず活動中。主な著書に、『人のオトコを奪る方法』(だいわ文庫)、『「アブナイ恋」を「運命の恋」に変える!』(インプレス)、『女豹本!』(ベストセラーズ)、『アラフォー独女の生きる道』(扶桑社)などがある。
公式サイト:https://kana-shimada.net/
ツイッター:@shimadakana

【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2019/8/23〜2019/9/2
有効回答数:192人(女性)8人(男性)