喜ばれる結婚祝いを贈りたい!

喜ばれる結婚祝いプレゼントランキング! マナーの基本も解説

人生の新たなスタートをきるふたりを祝して贈る「結婚祝い」。幸せいっぱいのふたりに喜んでもらえるものを贈りたいし、おめでたいシーンでの失敗やマナー違反は避けたいものです。
そこで、もらって嬉しかったプレゼントについてアンケートを実施。実際にもらって嬉しかったもの、実はちょっと困ったものなどリアルな声をお届けします。

また、「結婚祝いはいつごろ贈るのがベスト?」、「プレゼントにする場合は何を贈ればいいの?」など、結婚祝いに関する基礎を、マナーデザイナーの岩下宣子先生に伺いました。相手をモヤっとさせないためにも、最低限のマナーやルールを確認しましょう。

もらって嬉しい♪結婚祝いプレゼントランキング!


もらって嬉しい♪結婚祝いプレゼントランキング!
20〜30代の女性に結婚祝いで何を贈られたら嬉しいか、アンケートをとった結果は以下の通り。理由も一緒に聞いてみました。

10位:「ティーセット」「カトラリーセット」「お酒」(13%)
●「ティーセットなど、おしゃれなものは自分では購入しないから」(31歳)
●「新生活はお揃いのカトラリーセットを使いたいから」(29歳)
●「お酒は夫と楽しむことができるから」(25歳)

9位:「ホームベーカリー」(18%)

●「あると便利だから」(36歳)
●「自分では買わないがもらえると嬉しい」(35歳)

8位:「掃除機」(24%)
●「性能の良いものであれば嬉しい」(27歳)
●「実用性が高いから」(31歳)

7位:「タオルセット」(25%)
●「家族が増えて、必要数も増えるから」(33歳)
●「結婚を機に新しくしたいものだから。何枚あっても困らない」(26歳)

6位:「食器」(29%)
●「ペアで揃っているとオシャレ」(32歳)
●「記念に残るし、使えるから」(26歳)

5位:「空気清浄機」(39%)
●「あって困るものではないし、結構値段が張るから」(36歳)
●「花粉の時期など使う期間は短いがあると暮らしが豊かになるから」(35歳)
●「自分ではなかなか買わないから」(28歳)

4位:「キッチン用品(鍋やフライパンなど)」(43%)

●「あって困るものではないし、結婚を機に新調したいから」(32歳)
●「自分で買うと、安いものに片寄りがちだから」(33歳)
●「欲しくても今あるものが使えると買わないから」(29歳)

3位:「調理家電(フードプロセッサー、ブレンダーなど)」(47%)

●「買うほどではないがあると嬉しい」(32歳)
●「自分で買うとなると悩むけど、あると便利だから」(29歳)
●「料理のレパートリーが広がるから」(31歳)

2位:「商品券」(64%)

●「欲しいものに使えるから」(31歳)
●「新生活で購入したいものがたくさんあるから」(29歳)
●「現金よりもらいやすいから」(30歳)

1位:「現金」(95%)

●「新生活の資金に充てられるから」(29歳)
●「使い道を自分で決められる」(26歳)
●「新婚時は何かと物入りだから」(33歳)

トップ1、2は「現金」と「商品券」。自分で好きなものを買えるのは、やはり強いようです。3位の「調理家電(フードプロセッサー、ブレンダーなど)」や、4位の「キッチン用品(鍋やフライパンなど)」のキッチンアイテムは、あると便利だけどなかなか自分では買わないということが、人気の理由みたい。5位以下にも実用性が高いものが並びました。

次に、実際にお祝いをもらった人に詳しいエピソードを聞いてみました。

実際にもらって嬉しかったプレゼントのエピソード

●「親戚から現金10万円を頂きました。結婚式後にハネムーンがあったので、そこで使うことができて助かりました」(25歳)
●「仲間の写真の入った、デジタルフォトフレーム。思い出も一緒にもらえて嬉しかった」(25歳)
●「友人からもらったポータブルIHコンロ。希望を聞いて贈ってくれた。鍋をしたりして、ダイニングテーブルで大活躍しています」(25歳)
●「そのとき話題になっていた、花粉を分解するタオルをもらった。自分では買うことはないから物珍しくて印象に残っている」(26歳)
●「友達からコーヒーメーカーをもらった。どのメーカーの物が良いのか事前に聞いてくれたのが嬉しかった」(30歳)
●「壁掛け時計が嬉しかった。サイズや雰囲気を伝えて欲しいものの雰囲気にぴったりな物をプレゼントしてもらった」(31歳)

もらって困った……結婚祝いプレゼントランキング!


反対に、お祝いでもらって困るものも質問。結果は以下の通り。

1位:「ワイングラス」(58%)
2位:「ティーセット」(41%)
3位:「ホームベーカリー」(31%)
4位:「お酒」(27%)
5位:「食器」(26%)
6位:「カトラリーセット」(22%)
7位:「掃除機」(20%)
8位:「タオルセット」(19%)
9位:「調理家電(フードプロセッサー、ブレンダーなど)」(14%)
10位:「キッチン用品(鍋やフライパンなど)」(13%)

もらって困ったプレゼントのエピソード

●「食器。好みのものではなく、結局使わずにしまってある」(33歳)
●「お箸をセットでもらったけど、すでに使っている物があったので、なかなか使うチャンスがこない」(28歳)
●「ワイングラスは晩酌をしないので不要だった」(28歳)
●「ホットプレートをもらったのですが、すでに自分たちで購入していたので、使うタイミングがなく困ってしまった」(30歳)
●「キッチングッズとして、鍋や蒸し器など多機能なグッズ一式をもらいました。取っ手がないタイプの鍋だったため、使いづらくしまったままです」(30歳)
●「ホームベーカリーを頂いたが、ほとんど使わないので置き場所に困る」(33歳)

せっかく頂いたのに困ってしまったということも結構あるみたいですね。結婚のお祝いをもらう際、自分たちの希望を聞いてほしいかアンケートで聞いてみると、「希望を聞いてほしい」(69%)、「希望は聞かずに内容はサプライズにしてほしい」(28%)という結果に。もらって嬉しかったプレゼントのエピソードでは、何が欲しいか前もって聞いてくれたからという内容も多く見られました。もらって困ったプレセントでは、もうすでに持っているものだったり、使わないものだったり……。好みや、新生活でいろいろと買い揃えている時期でもあるので、本人に希望の商品を聞くのもありかもしれませんね。

結婚祝いをプレゼントする場合のマナーと選び方


結婚祝いをプレゼントする場合のマナーと選び方
結婚祝いをプレゼントとして贈る場合、どんなものを贈ればよいのでしょうか。岩下先生に結婚祝いのマナーを聞いて、基本を押さえましょう!

「披露宴に出席してご祝儀を贈る場合は、プレゼントを別に用意する必要はありませんが、披露宴がないときや、特に仲が良かったり、お世話になっている関係でしたら、ご祝儀の他にプレゼントを贈っても構いません。
プレゼントするものは、親しい関係なら本人に聞いても問題ないでしょう。もしくは、『○○のトースターと○○のキッチン道具と○○のワイングラスの中で何がいい?』など、プレゼントしたいと思うものを自分の予算に応じて提案して選んでもらうのもよいと思います。プレゼントを一緒に買いに行くのも良い思い出になります。金品でお祝いをもらうのも良いのですが、プレゼントはそれを使うたびに贈り主のことを思い出すので記念になりますよ」
プレゼントを贈る場合は、当日持って行くと荷物になるので、前もって贈るのがベターとか。
「おめでとう」の気持ちを込めて贈る結婚祝い。マナーを知らないことで、おめでたいシーンで失敗をすることは避けたいものです。最低限のマナーを身に付けて、幸せなふたりがより幸せになれるように、できれば相手が喜ぶものを贈りたいですね。

取材・文/坂田圭永

【監修】
岩下宣子さん
「現代礼法研究所」主宰。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏の下でマナーを学び、1985年に現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。主な著書に『きちんと知っておきたい大人の冠婚葬祭マナー新辞典』(朝日新聞出版)、『DVDで身に付く美しい振る舞いとマナーが分かる本』(エクスナレッジ)、『図解社会人の基本敬語・話し方大全』(講談社)などがある。

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート 
調査期間:2019/3/22〜2019/3/23
有効回答数:312人(女性)
(インターネットによる20〜30代女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)