結婚後も夫婦別財布?

夫婦の財布は一緒? それとも、分けてる?

結婚したら、日々の生活費などのお財布は夫婦で一緒に管理するもの? 共働きだからと、お財布を別々に管理する夫婦や、夫が多めに生活費を出して、家計管理は妻という夫婦も多そう!

そこで今回は、気になる「夫婦のお財布の管理事情」を、20〜30代の既婚女性にアンケートで聞いてみました!

「妻が家計を管理し、夫はお小遣い制」が45%



夫婦のお財布事情について聞いたところ、「妻が家計を管理し、夫はお小遣い制」という回答が45%と最も多く、半数近くを占めました。「妻の方が、お金の管理能力は高い」と感じる夫が家計の管理や将来のための貯蓄を任せるケースが多いようです。

●「結婚式のために貯金が必要で、生活費以外をすべて貯蓄に回すためにふたりの収入を見せ合いました。管理能力の高い妻が家計を管理することになりました」(26歳)
●「貯金ができない夫の無駄遣いを減らすためお小遣い制にした」(30歳)
●「食費や家賃などの支払いはすべて妻が行うため、管理しておいた方が楽なので。夫からの申し出でお小遣い制の方が楽ちんだと言われた」(34歳)

「夫婦のお財布は別々にし、それぞれが管理」は29%



続いて多かったのが、「夫婦のお財布は別々にし、それぞれが管理している」(29%)。共働きだから、お互い自由に使えるお金が欲しいという理由が多く見られました。

●「今はまだ共働きだからです。私が退職するタイミングで『家計管理は任せる、俺はあればあるだけ使っちゃうから、お小遣いでいい』と言っています」(25歳)
●「お互い自由なお金が欲しいので。ただ生活費のほとんどは夫、食費は私で残りを貯金に充てるとか、大体の役割は決まっています」(33歳)
●「子どもができるまでは妻が食費、夫が食費以外を負担、それ以外は自由にしようと話し合って決めた」(32歳)

「夫婦共同の財布を作り、出費項目ごとに分担」は10%



夫婦共同の財布を作って、食費や生活費をそこから出して管理するという夫婦も。お互いが入れたお金や使ったお金、生活費が把握できる、クレジットカードなどのポイントが貯まるのでお得という声もありました。

●「共働きなので、お任せになるとどちらかの負担になるから。共同のお財布やネットバンキングを使って、お互い家のことを把握しておきたい」(27歳)
●「毎月決まった額をお互い口座に振り込みし、共用のクレジットカードで生活費をすべて決済するようにしています。細かい家計簿を付けなくていいのが楽ですし、クレカのポイントも貯まって一石二鳥です」(25歳)
●「共働きなので平等にしたかったため。まだ子どもがいないためある程度自由に自分のお金が使えるようにしたい」(30歳)

「夫が家計を管理し、妻に決まった額を渡している」7%





また、少数派ではありますが、「夫が家計を管理し、妻に決まった額を渡している」(7%)という夫婦もいます。亭主関白な夫が多いのかと思いきや、夫の方が家計管理にしっかりしているからという夫婦が多いようでした。

●「夫は管理職に就いており、先々の予定を確認して貯蓄することができるため(一戸建て購入をして、ローン返済の管理もしている)」(30歳)
●「私(妻)が家計簿を付けると、完璧にやろうとして精神的に苦しくなるので、マメでマイペースな夫に任せています」(35歳)
●「いろんな引き落としなどの計算をするのがすごく嫌で、仕事を辞めたら任せると言われていましたが、かなり嫌がっていたらそのまま管理してくれている。無駄遣いもしない人なので、安心して任せている」(27歳)

そのほかにも、共有の財務アプリやインターネットバンキングでお互いに管理できるようにしている夫婦や、夫の口座から必要なお金を使い、妻の収入や貯蓄は非常用にするなど、夫婦のお財布事情は人それぞれ、さまざまあるようです。

夫のお小遣い、妻のお小遣いは月々いくら?



さて、気になるのは夫婦それぞれのお小遣いをいくらと決めているのかということ。昭和のお父さん世代は月々のお小遣いでやり繰りしているイメージがありましたが、今どきは夫の約4割、妻の約5割がお互いのお小遣いを細かく管理していない夫婦が多いようです。

<夫の月々のお小遣い>
1位:夫の小遣いを把握していない(42%)
2位:2万5000円〜3万円未満(15%)
3位:3万円〜3万5000円未満(11%)
4位:1万5000円〜2万円未満(9%)
5位:1万円〜1万5000円未満(6%)

<妻の月々のお小遣い>
1位:自分(妻)の金額は特に決めていない(47%)
2位:2万5000円〜3万円未満(12%)
3位:1万5000円〜2万円未満(10%)
4位:1万円〜1万5000円未満(7%)
5位:5万円〜10万円未満(6%)

夫婦の家計管理で困っていることある?





最後に、夫婦の家計管理で困っていることや本当はこうしたい、改善したいこと、不満に思っていることは何か、聞いてみました。

●「オンラインでお互いの収支を把握しているが、相手の気になる支出について口を出していいのかわからない」(26歳)
●「もっとお金について、保険を見直したり積み立てをしたりなど、夫婦の価値観を擦り合わせしたい。家計の管理を見える化して、Excelでまとめて共有できるようにしたい」(31歳)
●「お小遣いがどのように使用されているのか、お互いの支出がわかるようにしたい」(29歳)
●「共通の口座を作って、旅行の費用を貯めたい」(32歳)

今回のアンケートでは、生活費や将来の計画は一緒の財布できちんと管理しつつ、お互いの好きなことにはなるべくストレスをためないように、お小遣い額をきっちりとは決めないというスタイルの夫婦が多いようでしたが、今後の人生のために貯蓄を増やしたい、相手のお金の使い方について実はもっと話したいというお悩みもあるようですね。

夫婦のお財布を一緒にするのも別々にするにも、お互いがストレスを感じず家計を管理できるよう、ぜひ参考にしてくださいね。(宮 みゆき)


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「貯蓄と年収・夫婦のお財布」について
調査期間:2018/6/15〜7/2
有効回答数:169人(女性)