ふたりらしい式をあげたい

式は挙げる? 招待客は? 2回目ウエディング事情

3人に1人が離婚する時代といわれる今、その後、ステキな人と出会って2回目の結婚をする人も珍しくなくなりました。やっぱり、2回目だと違うもの? そのウエディング事情は気になるところ! そこでウエディングプランナーの岡村奈奈さんに、2回目ウエディング事情について教えてもらいました。

2回目でも結婚式やパーティをやる人が増加中



まず、再婚経験者へのアンケートで「2回目の結婚の際に、結婚式はしましたか?」と聞いたところ、33%の人が「結婚式をした」と回答。3割以上の人がきちんと結婚式を挙げているようですが、その内容や1回目との違いについて聞いてみると……

●「親戚や友達などをもう一度呼ぶのが嫌だったので、ふたりだけで海外ウエディングにした」(35歳)
●「1回目は神父さんがいる挙式のスタイルだったが、2回目は挙式をせず人前式のようなスタイルにした」(38歳)
●「初婚時は結婚式をしなかったが、再婚時は親族のみで式を挙げハネムーンにも行きました」(38歳)
●「初婚の時は友人を招待した式を挙げなかったが、今回は招待をして挙げた」(36歳)

などの意見が。2回目は1回目と式のスタイルや招待客を変えて行ったという意見が目立ちました。特に新婚旅行も兼ねた海外ウエディングが人気のようです。また、正式に結婚式を挙げなかったという人も、「写真だけ撮って家族で食事会をし、新婚旅行に行きました」(32歳)、「顔合わせをして、新婚旅行とけじめとして指輪を購入した」(33歳)、「ふたりで京都に行って、街中で打ち掛けと袴で記念撮影をした」(33歳)など、何かしらのイベントを行う人が多いみたい。

結婚式の多様化で2回目の結婚式もより挙げやすく!





2回目ウエディングだと、1回目よりも式やパーティをやる人は少ないのかと思いがちですが、アンケート結果のように、1回目とやり方や招待客は変えるものの、変わらずに結婚式やパーティをする人が多い様子。岡村さんも「基本的に初婚と再婚で、結婚式やパーティをする人の割合が大きく変わることはないと思います」とのこと。

「以前は再婚の場合、ご祝儀は受け取らないとか、会費制にするということが主流でしたが、最近は少なくなっているようです。それは、再婚にかかわらず結婚式そのものが形式的なものではなく、より個人的な考え方で行われるようになったことや、招待する人を自由に選べるようになったからだと思います」

また2回目だからこそ、きちんと結婚式やパーティをやることが、その後の結婚生活にもいい影響を与えることが多いそうです。

「結婚式やパーティを行ってきちんと明るく紹介したり新しい生活についてのビジョンを表明したりすることは、周囲にとっても付き合いやすくなる面もあると思うので大切だと思います。後ろめたく思ったりしないで、ふたりらしい結婚式をしっかり計画して行うのはとてもいいことだと思いますよ」

2回目ウエディングでは挙式スタイルに注意が必要





このように最近ではさまざまなスタイルが選べて、自由度が高くなった2回目ウエディングですが、少しだけ注意したい点も。

「結婚式を挙げる際は、招待する家族や友達に、相手や相手側の関係者が再婚についてどのように理解しているかなどしっかり伝えておくのがいいですね。例えばスピーチなどで1回目の結婚に触れてもいいものかなど、前もって情報や希望を伝えておきましょう」

また希望の挙式スタイルがある場合には、会場などに事前に確認しておくと安心とのこと。

「キリスト教式など宗教的な儀式では再婚を想定していないことが多いので、やりたいと思っている挙式のスタイルがあれば申し込む前に確認を。式場や司式者によって考え方が異なるので、ふたりの希望に合うところが必ず見つかるはずです。最近は1回目の式とは違う挙式スタイルで、ふたりともが初めて体験する儀式を選ばれるカップルが多いように思いますし、私もそれがおすすめです」

きちんと結婚式を挙げたり、親しい人だけでパーティをしたり、新婚旅行を兼ねて海外挙式をしたり……。今は2回目ウエディングでも選択肢はこんなに豊富! ぜひふたりらしい形を考えてみてくだいね。(石橋夏江/verb)


【取材協力】
岡村奈奈さん
フリーランスのウエディングプランナー。自宅などでの少人数婚から大規模なパーティまで、あらゆるウエディングプロデュース、カウンセリングに対応している。メディア出演多数。著書『WEDDING IDEAS BOOK: ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が“もっと”楽しくなる方法』(誠文堂新光社)が発売中。
岡村奈奈さん公式サイト


【データ出典】
ご自身に関するアンケート 2018/3/22〜3/23実施
(インターネットによる20〜40代女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
有効回答数:309人(女性)