茨城男性は浮気しない?

茨城男性には、直球ストレートなアプローチが有効!?

地域によって方言や名物があるように、男性にもご当地の特徴があるのでは…? そんな疑問を調べてみました。今回は茨城県の男性についてご紹介します。茨城県といえば、魅力度ランキングで5年連続最下位を記録した地域。首都圏からも近く、アクアワールドや偕楽園など、海や山に人気の観光地も多いのになぜ…、と納得がいかない地元の方々も多いことでしょう。そんな茨城県の男性は、どんな性格と恋愛傾向を持っているのでしょうか? 県民性研究の第一人者、岩中祥史さんに伺いました。

茨城男性は「怒りっぽい・忘れっぽい・飽きっぽい」



茨城は方言が印象的な地域です。ぶっきらぼうな方言はきついと感じる一方で、素朴な温かさを感じることもあります。そんな茨城男性の性格にはどんな特徴があるのでしょうか。

「その昔、『水戸の三ぽい』という言葉がありました。『三ぽい』とは、「怒りっぽい・理屈っぽい・骨っぽい」のこと。これは、江戸時代の水戸藩二代藩主・徳川光圀(黄門さま)の性格ともたぶんに重なり合っているといいます。それが藩全体に広がる中で、『怒りっぽい・忘れっぽい・飽きっぽい』となり、今では茨城の県民性といわれるように。どちらにも共通しているのは『怒りっぽい』ですが、要するに、短気で冷静さに欠け、熱しやすく冷めやすいということです。特に男性はその傾向が強く、力づくでもという行動もときとして見受けられます。ただ、逆に言うと、一本気で裏表がなく、はっきり・さっぱりしているのでしょう。
ただ、なまりが強烈といわれる福島県の隣にあるので、茨城県もそれに似たところがあります。それが怒りっぽさとセットになるときつい印象を与え、初対面ではとっつきにくさを感じる人も少なくないはず。

また、見栄っ張りのところもあるので、お祝い事ともなると、びっくりするほど祝儀をはずんだり、懐の具合を考えずにお金を使ってしまうことが。ちまちま貯めるのは苦手なんですね。江戸時代の藩主は水戸徳川家。御三家といってもナンバー3とされ、尾張・紀伊には負けたくないとの意地もあったはずです」

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「女性に対しては積極的なのですが、直球一本やりの傾向。遠回しな言い方はしません。決断も早いので、のんびり付き合ったり、じっくり・ゆっくりアプローチしていると、さっさと引いてしまうケースも。そのせいか、『男余り率(年代別未婚男女の人口差から算出)』は茨城県が47都道府県の1位(17%)です(人口は2015年の国勢調査による)。男性の6人に1人は結婚せずにいるということなので、女性にとってはありがたい県かも。
ただ、うわべは優しそうに見えても、怒りっぽさを秘めているので、相手の気持ちの底を探りながら、上手に受け止める気配りと包容力が必要でしょう。

また、『性生活の満足度』は46%と47都道府県中46位ですが、『浮気率』は41位(2013年相模ゴム工業調べ)。このあたり、茨城男性の『一本気』なところが表れています。
本質的には単純明快、わかりやすいので、女性の側が相手を手のひらの上で転がすように接していけば、結婚後も安心していられそうです」

直球一本やりの茨城男性は、恋愛傾向もはっきりしているようですね。県の魅力度は低くても、茨城男性の浮気率が低いのは女性にとってとてもポイントが高いのではないでしょうか。怒りっぽいのはちょっと気になりますが、はっきり言わずにちくちくと嫌味を言うような男性と比べたら、わかりやすくて付き合いやすいといえるかもしれません。

そんな茨城男性には、のんびりしたアプローチではなく、わかりやすくストレートに気持ちを伝えるのがよいようです。「察してほしい」「言わなくてもわかってほしい」と思っていると、チャンスを逃してしまうかも。茨城男性を狙うときには、この決断の早さを忘れないようにしたいですね。(ぱう)


【取材協力】
岩中祥史(いわなか・よしふみ)さん
編集企画会社エディットハウス代表取締役。出版プロデューサー、ノンフィクション作家。これまで手掛けた書籍は800冊以上。著書は『名古屋学』『博多学』『札幌学』『広島学』『鹿児島学』『新 不思議の国の信州人』『新 出身県でわかる人の性格』『名古屋の品格』『城下町の人間学』『「いい夫婦」の旅術』など多数。