築年数にこだわり過ぎるとよくないみたい

後悔しない「彼との新居選び」のポイント

大好きな彼との新居選び♪ 舞い上がってつい勢いで決めてしまいそうですが、「ふたり暮らし」の住まい選びには、1人暮らしとは違う重視すべきポイントがあるようです。ましてや新婚で、いつかは家族が増えるかもしれないカップルであれば、将来の生活も踏まえてじっくり見極めたいところ。

実際、入居した後に「ああ、この部分をもっとチェックしておけばよかった…」と後悔する人は少なくないようです。20〜30代の既婚、もしくは彼と同棲している女性に「もう一度新居選びができるとするならば、改善したいところはある?」と聞いてみたところ、実にたくさんの意見が聞かれました。

収納、水回り、商業施設、通勤時間…さまざまな「後悔ポイント」が!



いくつか代表的な声をご紹介しましょう!

<収納>
●「収納スペースをもう少し増やしたいです!生活していて思った以上に荷物が増えてきて置き場所に困っています」(25歳)

<商業施設>
●「スーパーやドラッグストアなど、日常的によく使うお店までの距離が少しあるので、近所にある部屋に住みたい」(28歳)

<エレベーター>
●「次引っ越すならマンションでエレベーターのある物件!今はアパートに住んでいますが、階段しかなく重いものを持って上がるのに苦労してます」(29歳)

<水回り>
●「脱衣所が広い家。洗濯機、洗面台それに脱衣籠を置くと狭くて、朝の洗面時に混み混み」(35歳)
●「彼と並んで支度できる洗面所に変えたい」(24歳)

<音漏れ>
●「隣の住民の声や音楽などか聞こえない場所を選びたい。住んでから思っていたより隣の住民の声などが丸聞こえで、こちらも迷惑をかけないようにとすごく気を使う」(30歳)

<家賃>
●「家賃をもう少し抑えたい。固定費はなかなか変えられないので最初が肝心だと分かった」(28歳)

<通勤時間>
●「自分の通勤時間が短縮できるところへ引っ越す予定。貧血の私は徒歩+満員電車の45分の毎日の通勤はしんど過ぎる」(33歳)

<お風呂>
●「彼と帰宅時間に差がある日もあるので、お風呂の追い炊き機能が欲しい」(27歳)

<間取り>
●「子どもが生まれる前に新居へ引っ越ししたが、子どもが生まれ生活が激変!子ども部屋も想定したりしたけど、1人ではまだまだ遊べないし。個室よりリビングを広めに考えればよかった。そして仕事復帰したり、保育園へ通うようになるなど、生活が落ち着いてからの引っ越しでもよかった」(36歳)
●「畳の部屋が欲しい!子どもがいなかったので畳のことは何も思わなかったんですけど今となればお布団で寝られる部屋や子どもが転んでもあまり痛くない畳の部屋が欲しくてたまりません」(30歳)

暮らしてみて初めて気付いたポイントがあるようですね。収納や水回りなど、「家族が増えて初めて“これでは狭い、足りない!”と気付いた」というケースが多いようです。

物件検索の際はリフォーム済みに注目、内見では「マナー」と「音」をチェック



とはいえ、「全ての項目をチェックして見極めるのは大変!」「実際に暮らしてみなければ分からない」という人も多いでしょう。そこで、不動産・住宅情報サイト『SUUMO』編集長の池本洋一さんに、「新婚カップルが見落としがち、間違えがちなポイント」について聞いてみました!

「まずはサイトなどでの“物件検索”の際に多くの方がやりがちなのが、『築年数にこだわり過ぎる』こと。まず築浅物件にチェックを入れてしまい、選択肢を狭めてしまうケースが多く見受けられます。現在は、築年が古くても、全面リフォームされていてキレイで使いやすい物件が非常に増えています。新築〜築浅物件に比べると家賃も低めに抑えられるので、新婚カップルは『築年数にはチェックを入れない』ことをオススメします」

「また“間取り”にこだわる人は多いですが、間取りよりも“広さ”を重視しましょう。最近では、ゆとりある生活がしたいと、狭苦しい印象の2DKよりも、開放感ある1LDKが人気ですが、2DKでもふすまや仕切りを開放して1LDKのように広々使える物件がたくさんあります。間取りメインで検索すると、そういう物件が検索できなくなりますので、ぜひ広さで検索を。新婚カップルであれば、40〜50平米ぐらいで検索をかけると選択の幅が広がります

物件を内見するときにも、見極めるべきポイントがあるそうです。

一番に見るべきは、他の入居者のマナー。例えば、ゴミ捨て場がキレイかどうか、ルール通りに捨てられているか、自転車置き場が雑然としていないか…など、共有部がキレイに使われているかどうかは確認しておきましょう。新婚カップルは、一軒家ではなく集合住宅を選ぶケースがほとんどだと思いますが、他の入居者のマナーが悪いと、生活していく上で大きなストレスを感じることになります」

「また、“音”も大きなストレスになりますし、もめ事の原因にもなります。内見の際は、隣と上下の生活音が聞こえてこないかどうか、チェックしましょう。一般的には、鉄筋コンクリート造りは音が響きにくく、木造や鉄骨だと響きやすいという特徴があります。物件紹介に載っているケースがほとんどですが、わからない場合は不動産仲介業者や管理会社に確認するといいでしょう」

なお、池本さんによると、「可能であれば、隣と上下にどんな方が住んでいるのか、契約前に確認することをお勧め。個人情報は教えてくれませんが、大体の属性は教えてくれるところが多いはずです」とのこと。

彼との新しい生活をスムーズに始めるためにも、新居選びは大切!選択肢を広げながら自分に合った物件を探しつつ、ストレスになりそうなポイントはしっかり見極める目を持ちたいですね。(山崎 はるな)


【取材協力】
SUUMO編集長 池本洋一さん
リクルート入社後、住宅情報編集部、ほしいリゾート編集部にて記事制作、広告営業に携わる。『都心に住む』編集長、『住宅情報タウンズ』編集長、『SUUMOマガジン』編集長を経て、現在は『SUUMO』編集長を務める。


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「二次会の演出、イタイ女性、結婚祝い、新居選び」について
調査期間:2017/11/2〜11/22
有効回答数:147人