ミモザの花言葉!3月8日「ミモザの日」の由来や飾り方も紹介

黄色く丸いポンポンのような花がキュートなミモザ。ドライフラワーやリースでもよく見られるミモザはどんな花なのでしょうか。ミモザの花言葉からおすすめの飾り方まで、第一園芸株式会社クリエイティブ・ディレクターの石川恵子さんに伺いました。また、3月8日に定められている国際女性デーは、ミモザの日ともいわれています。その由来も紹介します。

ミモザはどんな花?



ミモザはどんな花?

ミモザは薄紫色の花が咲く、オーストラリア原産のマメ科・オジギソウ属の植物です。

小さな黄色い花がたくさん咲くアカシア類の花をミモザと呼んでいますが、本来のミモザはオジギソウ属に分類される異なる植物です。これは、イギリスで南フランスから輸入されたフサアカシアの切花を誤って“mimosa”と呼んだことに由来しています。葉と花の形がオジギソウに似ていたことから、誤用されたままこの名が根付いてしまったようです。

アカシアの開花時期は2〜3月で、シルバーグリーンか緑色の葉に、鮮やかな黄色のふわふわした丸く小さな花が房状に咲きます。


ミモザの花の花言葉は?



ミモザの花の花言葉は?

ミモザの花言葉は、日本語・英語共に「secret love(秘密の恋)」です。これは、ネーティブアメリカンが愛の告白をするとき、ミモザの花を渡すことに由来しているといわれています。

他には、「友情」「sensitivity(感受性、思いやり)」といった花言葉もあります。この花言葉は、ミモザの日にちなんで付けられたようです。

花言葉は国によって異なることがあり、ミモザも他の国では違う意味になります。例えば、フランスのミモザの花言葉には「プラトニックな愛」「英知」「神秘」「早い成功」という4つの意味があります。


3月8日の「ミモザの日」とは?



3月8日の「ミモザの日」とは?

3月8日は「国際女性デー」です。女性の権利を守りジェンダー平等の実現を目指すため、1975年に国連により定められた日です。

3月8日がミモザと関連付けられるようになったのは、1922年にイタリアで女性の選挙権獲得と政治参加の拡大を呼びかける日として始まった「Festa della donna」に由来するとされています。ちょうどイタリアでミモザが開花する時期であり、イタリア全土で入手しやすいことから、「Festa della donna」のシンボルとしてミモザが選ばれました。

「女性に感謝をささげる日」という、女性にミモザを贈るなどのイベントとして盛り上がってきたのは近年になってからのことです。


おすすめのミモザの飾り方



ミモザは一本の枝にたくさんの花が付くボリューム感のある花です。また、葉の緑と花の黄色のコントラストが目を引きます。

切り花としても楽しめるミモザには、いろいろな飾り方があります。ここからはミモザの特性を生かした飾り方のアイデアを紹介します。

花瓶に生ける


花瓶に生ける

ボリューム感や見た目の魅力を生かして、2〜3本のミモザを背が高く大きめの花瓶にざっくりと生けるのがおすすめです。また、花瓶の色はミモザの黄色と緑が生える白と相性が良いです。

カップに生ける


カップに生ける

短い花や、折れてしまった花は、マグカップやグラスにコンパクトに生けるのもおすすめです。

ミモザは花自体が見栄えするので、花に慣れていない人でも何かに生けるだけで様になる花です。手持ちの食器類や空き瓶なども素敵な花器に変わるので、気負わずに試してみてください。

春の花と合わせて飾る


春の花と合わせて飾る

ミモザが生花店に並ぶのは、早咲きの桜などの春の草花が一斉に出回る時期です。特に桜との相性は良く、黄色とピンクの組み合わせは春らしい雰囲気が楽しめます。

スイートピーやチューリップなど好みの春の花と合わせるとミモザの表情が変化するので、いろいろな組み合わせを楽しむのもよいでしょう。

リースにする


リースにする

フレッシュなミモザの枝はよくしなるので、数本をつなげて輪の形にするとリースになります。簡易的なリースや、リースベースを使ったボリューム感のある本格的なリースもおすすめです。

徐々にドライになっていくので、生の状態からドライになっていく様子が見られて長く楽しむことができます。

ドライフラワーにする


ドライフラワーにする

ミモザはすぐに乾燥するので、花瓶に水を入れずに飾ればドライフラワーにすることができます。

ドライフラワーにするためには花を下にしてつるすのが一般的ですが、ミモザは花が小さく軽いので、つるさなくてもきれいな状態でドライになります。


ミモザは贈り物としておすすめ♪



ミモザは贈り物としておすすめ♪

春の訪れを祝福するかのような明るく華やかなミモザ。リースやドライフラワーなどにもできるため、長く楽しめるのも魅力です。「友情」「思いやり」などの花言葉をミモザに託して、大切な人や恋人などへのギフトとして贈ってみてはいかがでしょうか。

取材・文/坂田圭永

【監修】
第一園芸株式会社 クリエイティブ・ディレクター 石川恵子さん
「プラスONEの感動」をモットーに、花と緑でお客さまに感動を届けている第一園芸。花束やアレンジメントなどの花の販売に加え、ウエディングパーティやイベント会場での装花事業、オフィスや商業施設などの空間デザイン、環境緑化事業と、花と緑に関する多くの事業を展開する。特別な数で贈るローズブーケが好評のオンラインショップや、バラにまつわる話も出てくる暮らしの楽しみ方を提案するサイト『花毎(はなごと)』も公開中。
公式オンラインショップ:https://www.daiichi-engei.co.jp/