つい髪の毛を触っちゃう

なにげない“クセ”に隠れた深層心理って?

皆さん、何かしらの“クセ”ってありますよね?実は“クセ”って、深層心理や隠れた性格を表してるといわれています。私も唇を触ってしまうクセがあるのですが、友達に「欲求不満なんだよ」と言われたことがあります(笑)。

そこで、20〜30代の女性にも「クセはありますか?」と聞いてみました。すると、67%の人が「ある」と回答。どんなクセがあるのかも聞いたところ、「爪をかむ」(27歳)、「髪をすぐに触ること」(27歳)、「鼻を触る」(28歳)といったものが多く見られました。

そんなクセに隠れた深層心理は何なのでしょうか?コミュニケーションアドバイザーの相沢あいさんに聞いてみました。

爪をかむ



“爪をかむ”というクセは、イライラしているときや不安なときに無意識に起こりやすい行為です。例えば、仕事でうまくいっていないときや、どうしたらいいか分からなくなったときなどに、自分をコントロールできなかったり、自分を傷つけるという行為となって表れます。

髪を触る



“髪を触る”ことは、自分を甘やかしたいという気持ちのパターンと、無意識にヘアスタイルの乱れを直そうとするナルシストタイプがあります。自分を甘やかしたい気持ちのパターンは、自己親密行動と呼ばれるもので、緊張や不安を和らげるために自分自身をかわいがり、緊張や不安を取り除こうとする行動です。つまり、誰かに甘えたい、頼りたいということ。支えてくれる人が欲しいという欲求があります。

鼻を触る



“鼻を触る”というクセは、心配事や恐怖を感じていて、自分の欲求や願望をさらけ出したくないという気持ちがあります。また、会話の途中に、相手が頻繁に鼻を触り始めたら嘘をついている可能性も。嘘をつくと、ストレスで交感神経の活動が活発になり、鼻の内部組織が膨張するので、鼻がムズムズします。そのため無意識に鼻を触ってしまうというわけです。

口を隠す



口元は目と同じくらい表情豊かなパーツ。深層心理を悟られたくないと、心に壁をつくりがちな人に多いクセです。また、不安なときなどに、つい口を押さえてしまうこともあるはず。これは、気持ちを周りに知られないように、自分を抑えようとしているのです。

ちなみに前述のアンケートで「ある」と答えた女性に、「クセを直したいと思いますか?」と聞いたところ、61%の女性が「直したい」と考えているとのこと。直すためには、どのようなことを心掛ければいいのでしょうか?

「クセは無意識に出てしまうものなので、『クセが出たら注意してね』と周囲の協力を仰ぐのが一番早いです。ただ注意されるだけでは効かない人は、“クセが出るたびに注意してくれた人に100円払う”とか、“5回でパフェをおごる”などといったルールを決めておくと、抑止力が上がるはずです」

確かに無意識に出てしまうものを意識的に直そうとするのは難しいですよね。本気で直したいと思うなら、周りの人に注意してもらうのがベストってことですね。

また、クセは無意識に出てしまうものなので、実はクセがあることに気が付いていない人もいるかも。周りの人に聞いてみたら、意外な“クセ”が見つかるかもしれませんよ。(坂田 圭永)


【取材協力】
相沢 あいさん
コミュニケーションアドバイザー。恋愛コラムニスト。多数のメディアに社会学、心理学、生物学、マナーなどをベースとした恋愛コラムの執筆や診断の作成を行うかたわら、人見知りやコンプレックス解消のためのコミュニケーションセミナーの講師も務める。
相沢あいさんフェイスブックページ http://www.facebook.com/ai.aizawaai


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「彼氏について」
調査期間/2014/1/15〜1/27
有効回答数/165人(女性)