理想は膨らむばかり…

高くなり過ぎた“理想”をリセットする方法

先日、久々に大学時代の友人A子とご飯へ。A子は美人で学生時代から結構モテていたのに現在は彼氏なし。「周りにいい人がいない」とぼやいていたけど、よくよく聞いてみると「見た目は…」とか「年収は…」と、かなり理想が高め。これじゃ、なかなか理想の相手が見つからないのも無理はないかも。実はこんなふうに理想が高くなり過ぎて、自らステキな出会いを遠ざけている人が最近増えているようなんです。

そこで、そんな高くなり過ぎた理想をリセットする方法を、恋愛カウンセラーの五百田達成(いおた たつなり)さんに聞いてみました!

「そもそも、このように理想が高く恋愛・結婚ができない女性が増えているのは、雑誌やネット記事などから得られる、恋愛・結婚に関するさまざまな情報に惑わされ、考え過ぎてしまうのが原因です。また、このような状態に陥ってしまう人は大きく3つのタイプに分けられます。1つ目は恋愛経験が豊富で目が肥えてしまっている人。2つ目は、恋愛経験がほとんどなく妄想や幻想で理想のタイプを作り上げている人。そして3つ目は、母親など周りから『あなたにはもっといい人がいるはず』と言われ続けてきた人です。どのタイプも年齢が高くなるほどに重症化する傾向にあり、なかなかリセットするのが難しくなっていきます」

なるほど!でも自分の理想が高くなってしまっていることに、なかなか気づかない場合もありそう…。五百田さんいわく、以下のチェック項目であてはまるものが多い人は理想が高くなっている可能性があるとのこと。

・彼や結婚相手に対して譲れない条件が5個以上ある
・「結婚で人生は変わる!」と思っている
・若いころモテキを経験したことがある、もしくはチヤホヤされた経験がある
・普段から職場など周囲にステータスの高い男性が多い
・彼や結婚相手に「尊敬できる」、「お互い成長できる」、「向上心」といったことを求めている
・「あの子は◯◯な人と結婚した」という話が気になる
・彼や結婚相手に対する母親や周りの人の評価が気になる

これらにあてはまる場合は危険信号です。では、チェック項目にあてはまり、「ちょっと理想が高くなっているかも…」という人は、どう対処すればよいのでしょうか?

「一度高くなってしまった理想をリセットするのは至難の業です。なので、無理にリセットしようとせず、そのままがむしゃらに出会いを求めてみるのも一つの手です。荒療治ではありますが、疲れ果てるまで合コンを繰り返してみると、自分の理想の高さに自然と気付いたり、理想とは関係なくピンとくる人が現れるかもしれません。家探しと同じで、たくさん見るうちに本当に自分が求めているものが見えてくるのです。また、恋愛豊富なタイプの人なら、例えば『カッコ悪くてもいい』とか『お金はいらない』など、『ここは譲れる!』という条件を考えてみるのも効果的です。母親や周りの人との関係に原因がある場合は、その人たちと距離を置くようにするなどして、環境を変えることでリセットできることも。あとは、これまでに付き合った経験がない人や、周りにも少ないジャンルの人と付き合ってみるのも、視点を変える意味でオススメです」

これまでの経験で築いてしまった“理想の高さ”を自ら崩すのには、かなりの努力が必要なんですね。もしかしたら私も…と思い当たるあなた、ぜひリセット法を試してみてくださいね。(石橋 夏江/verb)


【取材協力】
五百田達成(いおた たつなり)さん
作家・カウンセラー。「コミュニケーション心理」、「恋愛・結婚・仕事」を主なテーマに執筆や講演を行う。女性のための人生相談ルーム「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰。最新刊『結婚できないのはママのせい?』&『今すぐ「グズな心」をやっつける方法』が発売中。
五百田達成さんオフィシャルブログ http://ameblo.jp/iota-s/