夢を追う彼なら支えられる?

あり?なし?無職男性との「ニート婚」

先日、爆笑問題・太田光さんの妻、太田光代さんが自身の結婚を「ニート婚」と称して話題になりましたね。「ニート婚」とはその名の通り、定職に就かないニートの男性と結婚すること。ニートでも、夢を追って輝いている男性なら応援したくなるし、太田光さんのように将来“大化け”する可能性だってあるけれど、それでも結婚となると…私だったら少し考えちゃいます。

では、結婚適齢期真っ只中にいる20〜30代女性はどう考えているのでしょう?「ニート婚ってあり?なし?」とアンケートで聞いてみたところ、「あり」が29%、「なし」が71%という結果に。理由としては、やっぱり将来や日々の生活に不安を感じる人が多いよう。「あり」という意見の人も、「やりたいことがあってそこに向かってのニートならアリだが、そうでないならナシ」(27歳)、「今はニートでも、賛同できる夢に向けて現実的に努力していれば応援できる」(25歳)など、“前向きなニート”であることを条件に挙げる人が大半でした。

ときに「ニート婚」って、実際には増えているのでしょうか?男女の結婚観に詳しい橋本明彦さんに聞いてみました!

「印象としては、減っていると感じています。この背景には、金銭的にも精神的にも、独立した女性が増えていることや、女性でも気兼ねなく“おひとりさま”を楽しめる環境が増えたことがあります。結果、結婚を焦る必要がなくなり、『生涯の伴侶にあえてニートを選ばなくても…』と考える女性が増えたといえます。ちなみに、個人的にはニート婚はあまりオススメしません。いくら女性側が安定した地位を築いていたとしても、結婚して子どもを授かったときの産休・育休期間の収入を考えると、経済的な課題は大きいはず。女性の幸せを考えれば『結果が見えないバクチは打たない方がいい』と思います」

経済的な不安…う〜ん、おっしゃる通りです。ただ、アンケート回答にもありましたが、自分の夢に向かって努力し、輝いている彼であったら、「妻として寄り添い応援したい」という気持ちも分からなくはありません。もしも「こんなタイプの彼ならば、ニート婚も検討の余地あり」という“ニート婚OKの条件”があれば、教えてください!

「ニートのままでは絶対に終わらない!という“ポテンシャル”を感じさせるかどうかが、判断基準になると思います。具体的には、『生命力がありそうかどうか』をチェックしてほしいですね。例えば、家の備品が壊れたら手早く直してしまう、旅先で予想外の出来事に遭遇した時にすぐ対処法を考えられるなど、“トラブル対応力の高い”男性は生命力が高く、どんな経済変化や天変地異があっても家族を守るために生き抜いてくれるでしょう。今がたまたまニートなだけで、夢をつかむための底力を持っているとも判断できます」

また、橋本さんいわく「こういう男性はおそらく企業が放っとかないから、ニートであるヒマはないと思うんですけどね…」とのこと。厳しい!(汗)

でも、生命力の高さとは盲点でした。もし女性側の収入が減ったとしても生き抜く方法を見つけてくれそうだし、自分の夢を諦めざるを得なくなるトラブルが生じたとしても、気持ちを切り替えて家族のために頑張り抜いてくれる力がありそうですもんね。

とはいえ、ニート婚に踏み切るなら、太田光代さんのように自分の力で「第二の太田光」を育成するぐらいの覚悟が必要なのかもしれませんね。(山崎 はるな)


【取材協力】
橋本明彦さん
ウエディングコンサルティングを手掛ける「ウエディングディレクションズ」代表。情報サイト「AllAbout」にて恋愛ガイドを務めるほか、男性の恋愛やプロポーズを応援するWEBマガジン「Qcon」の発行人としても活躍中。


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「ニート婚や結婚式を行う季節について」
調査期間/2013/8/9〜8/26
有効回答数/160人(女性)