天然とはどんな人?言われる理由や行動・性格の特徴を大分析!

「天然な人」「天然ボケ」という言葉はよく耳にしますが、天然とは一体どんな人のことなのでしょうか。行動や性格の特徴、天然と言われる理由についてご紹介します!また天然な人が悪い印象を持たれないために気を付けたいことなど、「天然」にまつわるお話を心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。

「天然」とはどんな人のこと?



「天然」とはどんな人のこと?

天然とは、周りの目を気にせず人と違う行動を取る、会話の受け答えが少しズレている、行動が抜けているといった人を指すときによく使われる言葉です。周囲の人と少しズレていることで笑いを起こしたり、周囲を和ませたりと独特な感性を持っている印象を与えます。例えば、日常生活でも財布を落とす、派手に転ぶ、飲物をこぼすなど、想定外な行動で周りの人を驚かせることも少なくありません。

本人は真面目であるにもかかわらず、ズレた言動や行動により笑いを生んでしまうことから「天然ボケ」と言われたりもします。失敗が多い傾向にはありますが、隙があって可愛い印象を与えたり、子どもらしい愛らしさを感じさせたりと、魅力的に映ることが多いでしょう。


天然な人の特徴【行動・言動編】



天然な人の特徴【行動・言動編】

天然な人に多く見られる「行動」や「言動」の特徴を見ていきましょう。

うっかりミスが多い


重大なミスを連発するというより、うっかりしたミスが多い印象です。例えば何もないところでつまずく、電車を間違えて違う方向に乗る、細かい部分を確認せず書類に不備があるなど、一歩足りないと思われることがあるでしょう。

ただ天然な人は何事にも一生懸命に取り組む傾向があるため、その一生懸命さに免じてミスが許されてしまうこともしばしばあります。

忘れ物が多い


「うっかりミスが多い」に関連しますが、忘れ物も多い傾向にあります。それも、海外旅行に行くのにパスポートを忘れてしまう、車で買い物に来たのに電車で帰ってしまうなど、周囲が「そんな大切なものを忘れる?」と驚くような忘れ物をしてしまいがちです。

自分のペースを崩さない


天然な人は自分のペースがあり、基本的に周りと比べることがないため周囲の状況で一喜一憂することは少ないでしょう。笑いたいときに笑い、泣きたいときに泣き、寝たいときに寝るなど、自分の本能や喜怒哀楽に対して素直です。周りにどう思われるかではなく、自分がどうしたいかを大切にしています。

突飛な行動をする


例えばみんなで出かけているのに、興味のあるお店を見つけると輪を抜けて一人で行ってしまったり、スーツやフォーマルな服装なのに足元がスニーカーだったりなど、突飛な行動で周りを驚かせます。ただ本人に自覚はなく、注意されると素直に反省します。


天然な人の特徴【性格・内面編】



天然な人の特徴【性格・内面編】

天然な人に多く見られる「性格」の特徴を見ていきましょう。

他人の感情を読むことが苦手


自分は本能に忠実で、喜怒哀楽を素直に表現する性格が故に、他者の言動の裏にある感情を読み取ることが苦手な傾向にあります。そのため恋愛の場面など相手から駆け引きやアプローチをされているのに、気が付かないことも多々あるでしょう。

何事にも一生懸命


最初は真面目に取り組んでいても、次第に慣れてくると手を抜いてしまうことは誰しもあるのではないでしょうか。しかし天然な人はやると決めたことには愚直なため、手を抜くことなく一生懸命に取り組みます。

物事や他人を信じやすい


真っすぐすぎる性格のため、人や物事に疑ってかかることがなく、「だましやすい人」になりやすいでしょう。しかし同時に「こんなに素直な人に、だますようなことをしたら気が引ける」と思われて、意外と大きなトラブルには巻き込まれにくいところがあります。


天然と言われる理由。良い意味?悪い意味?



天然と言われる理由。良い意味?悪い意味?

「天然」と言われた場合、それは良い意味と悪い意味のどちらを指しているのでしょうか。

良い意味の場合


「天然」という言葉には周囲を笑わせたり、癒やしを与えたりとポジティブな意味を込めて使われることの方が多いでしょう。直接「天然だよね」と言われた場合、基本的には良い意味と受け止めて問題ありません。

「突飛な行動だけど面白い」「うっかりミスが多いけど、真面目で一生懸命だから憎めない」「注意すればきちんと反省してくれるから、指導しやすい」など、天然な人のピュアな部分を理解してくれていると言えます。

悪い意味の場合


悪い意味で「天然」と言われる場合もあるため注意は必要です。例えば、マイペースすぎて場の空気が読めず和を乱したときや、他者の感情が読み取れず傷つける発言をしたときなどに注意を促すために使用されることがあります。また本人がいない場所で「天然」と言われる場合は、ネガティブな意味を含んでいる可能性もあるでしょう。

つまり「天然」と言われた場合、良い意味と悪い意味のどちらの意味もあると言えます。


悪い印象を持たれないために気を付けたいこと



悪い印象を持たれないために気を付けたいこと

天然であることが悪い印象に繋がらないようにするには、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。

開き直らない


「天然」という言葉を言い訳にしないように心掛けるとよいでしょう。「天然と言ってくれるから大丈夫」と甘えたり、「天然と言われたって知るものか!」と反発心を持ったりしていないか、自分の内面を定期的に確認してみることが大切です。

欲求のまま行動する前に立ち止まってみる


天然な言動は場を和ませる効果がありますが、時に場を乱すこともあるのを忘れてはいけません。「行ってみたい!」「このことを話したい!」など、自分の中に「●●したい」という欲求が湧いてきたときには、いったん立ち止まって状況を考えてから行動すると、与える印象は変わるはずです。

短絡的な表現をしない


「これ好き」「これ嫌い」と短い単語で感情を伝えたり、物事を単純に二極化した言い方は、自分が思っている以上に鋭い言葉として相手に伝わることがあります。なぜ好きなのか、なぜ嫌いなのかという説明をきちんと加えて、相手に伝えることを意識するとよいでしょう。


「天然」は魅力的な個性の一つ



「天然」は魅力的な個性の一つ

突飛でユニークな言動や行動で、周囲の人を笑顔にするのが天然な人の魅力です。「一緒にいて楽しい」「癒やされる」「抜けていて可愛い」など、男女共に愛されていることが多いでしょう。その場にいるだけで、パッと雰囲気を明るくしてくれる天然は、素敵で魅力的な個性ではないでしょうか。


取材・文/高坂晴奈


【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。カウンセリングとアロマの力で、恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。2022年4月までの相談件数は約5000件を超える。
オフィシャルサイト:http://feel-mind.net/
オフィシャルツイッター:https://twitter.com/ruriyakko1107
ブログ:https://ameblo.jp/r-kohinata/