こんな光景は日常茶飯事…!?

「恐妻家の夫婦はうまくいく!」ってホント?

恐妻家…。読んで字のごとく「妻を恐れる」夫という意味ですが、妻に頭の上がらない夫のことをこのように言いますよね。テレビでは、有名人夫婦が登場してバトルしたりしてますが、なんだかんだ言って、ちょっと幸せそうに見えません?確かに、昔からよく「恐妻家の方が夫婦はうまくいく」なんて言われるもの。でも、実際のところ“恐妻家”の夫婦ってホントに家庭円満なの!?

そこでまずは、20〜30代の男女にアンケートを実施。男性の皆さんに「自分を“恐妻家”だと思いますか?」と質問したところ、なんと91%が「思う」と回答!ちなみに女性の皆さんには「自分を“恐妻”だと思いますか?」と質問。すると、「思う」と回答した人は33%と、男女の間にはかなりのギャップがあることが判明。妻が思っている以上に、夫は妻に頭が上がらない…と感じているみたい。

さらに、「“恐妻家”の方が家庭はうまくいくと思いますか?」という質問に対しては、男女ともに「思わない」と答えた人が59%で、「恐妻家の方が夫婦はうまくいく」という説が早くも否定されそうな結果に…。ほとんどの夫が自分を“恐妻家”と思っている半面、それが夫婦関係にプラスに働いているかどうかは微妙ってこと…?そこで、家庭円満を目指し、亭主力磨きに邁進する夫たちが集う全国亭主関白協会の天野周一さんにお話を聞いてみました。

「確かに、妻の尻に敷かれることは家庭円満の秘訣ではあるのですが、大事なのは『いかにうまく尻に敷かれるか』ということです。そのためには、妻を怖がる“恐妻家”ではなく、妻を敬い、家庭内の問題を迅速に解決することに日々力を尽くす“敬妻家”になることをおすすめします」

天野さんによると、実は、一般的に夫が妻に足蹴にされるような典型的な“恐妻家”夫婦の場合、夫は仕事に打ち込むなど外にはけ口を求め、コミュニケーションも不足し、最終的に熟年離婚へ…などというパターンも多いのだとか。それを避けるためには、自分を“恐妻家”と感じている男性陣は“敬妻家”を目指すのがいいとのこと。でも、“敬妻家”になるためには、具体的にどうすれば…??

「夫は妻を怒らせないようにするのではなく、笑顔を引き出したり、喜ばせることを心がけるといいですよ。さらに、妻に『ありがとう』『ごめんなさい』『愛してる』をきちんと口に出して伝えましょう。妻を変えようとするのではなく、まずは自分が変わろうとすることが大切です。はじめは形だけでも、次第に妻を敬う気持ちや感謝の気持ちが自然に湧いてくるもの。気持ちは後からついてくるので、まずは口に出すことが大事です。そのうち、妻から足蹴にされなくなり、ごくたまに『ありがとう』なんて言ってもらえるようにもなりますよ(笑)」

家庭円満のためには、そんな努力も必要なんですね…。また、普段から悩みを共有することや、ふたりの会話を大事にすることもポイントのようです!

なるほど、“恐妻家”ではなく“敬妻家”であることが夫婦がうまくいく秘訣なんですね〜。勉強になります!妻の皆さん、これを機に夫に“敬妻家”を目指してもらうのもいいですが、逆に自分の努力を怠ったり、相手への感謝の気持ちを忘れたりしないように気をつけましょう。そして、“敬妻家”を目指して頑張る旦那さんに、たまにはやさしくしてあげてくださいね!(笑)(石橋 夏江/verb)

【取材協力】
天野周一さん
全国亭主関白協会・会長。妻との紛争を平和的に解決するための技術や心構えをもつ“亭主力”を全国に広めるべく、講演会やメディア等で活躍。著書に『亭主力』『妻の顔は通知表』などがある。

【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート「恋愛や結婚について」
調査期間/2010/9/2〜9/6

・ゼクシィユーザーアンケート「男性限定!恋愛と結婚について」
調査期間/2010/8/17〜9/6