盛り上げたいのは分かるけどアウト!

結婚式でありがちな失敗マナーTOP5

春になると結婚式に招待される機会が増えますよね。でも、何度招かれても毎回不安になってしまうのが、結婚式のマナー。皆さんも気付かないうちにマナー違反をしてしまっているかもしれませんよ!?

ちなみに、20〜30代の女性に、「招待された結婚式で、マナーを知らずに失敗したことはありますか?」と聞いてみたところ、29%が「ある」と回答。失敗の目撃経験は?というと、47%が「ある」という結果に。

●「招待状が届いたにもかかわらず、メールで返事をしてしまった」(35歳)
●「NGとは知らずにミュールを履いて行った」(28歳)
●「ご祝儀には新札ということを知らず、しわや折り線の入ったお札を入れてしまった」(28歳)
●「友人代表のスピーチが、新郎の学生時代の失敗談ばかりだった」(27歳)
●「花嫁の親戚の伯父さんが泥酔し、新郎の締めのあいさつの最中に倒れて、食べた物をもどした」(31歳)

など、中にはその場で失敗に気付かないケースもある様子。事前に少し調べれば防げただけに、もったいないですよね。結婚式で知らぬ間にマナー違反をしてしまわないよう、結婚ジャーナリストのひぐちまりさんに、結婚式でありがちな失敗マナーTOP5とその対策を教えてもらいました!

1位:履物のマナー
「冬はブーツ、夏はミュールやサンダルなどを履く人がいますが、披露宴にカジュアルな履物はNG。フォーマルな場では爪先が隠れる靴にしましょう」

2位:結婚式の出欠を口頭で伝える
「返信ハガキは出欠を間違いなく確認するためのものでもあるので、電話や口頭で伝えたとしても、必ずハガキも返信すること。欠席の場合は、事前にお祝いを贈る、当日電報を送るなどができれば、マナー上級者です」

3位:服の色
「ゲストの役割は結婚式に華を添えつつも、主役である新郎新婦よりも目立たないこと。白は新郎新婦の色なので、ゲストは着てはいけません。また、スーツや黒留め袖が多いとどうしても会場全体が暗くなりがちなので、新婦の友達はなるべく黒を避けるといいでしょう。黒を着る場合は、一色だとお葬式を連想させるので、アクセサリーや小物、羽織物で華やかさを出すのがオススメです」

4位:ご祝儀の用意
「ご祝儀には新札を用意しましょう。新札は銀行で変えてもらうことができるので、事前に準備を。間に合わない場合は、布にお札を挟んでアイロンをかけるとしわがのびます。また、最近では『2』はペアを意味するので2万円のご祝儀もOKとされていますが、基本的に偶数は割り切れる数字で縁起が悪いといわれているので、ご祝儀を2万円にするときは、1万円札と5000円札2枚にして、お札の枚数を合計3枚で用意すると、相手に気遣いの心が伝わります」

5位:遅刻
「お祝いの席に遅刻は厳禁。やむを得ず遅刻する場合は、新郎新婦や両家の親ではなく、会場に連絡をし、到着予定時刻を伝えること。挙式の立会人や受付役をする予定なら、そのことも伝えましょう」

履物や服の色など、悪気はないのに失敗してしまう人も多そう…。まずはお祝いの気持ちで参加をすることが大切とはいえ、大人としてはきちんと心得ておきたいものです。また、「飲み過ぎで余興中にほぼ全裸になった新郎友人。空気が凍った」(24歳)など、場を盛り上げるあまりの、やり過ぎ行為もマナー違反。結婚式に出席する時は、マナーだけでなくモラルも大切にしたいですね。(清川 睦子/verb)

【取材協力】
ひぐちまりさん
結婚ジャーナリスト。ウエディングプロデュースの先駆者として1万組以上の婚礼を手がけ、ブライダルのマナーにも精通。現在は、ブライダルフェアでのトークショーや、ウエディングマナーや企業研修、ブライダル業界の有識者としてパネルディスカッションに参加するなど幅広く活躍中。『ウエディングのマナーとコツ』(学習研究社)などの監修書籍も多数。
ひぐちまりさんの公式サイト http://higuchimari.jp/


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「結婚式マナーや追われると逃げたくなる恋愛心理について」
調査期間/2013/2/8〜2/19
有効回答数/102人(女性)