ケンカしたいわけじゃないけど…

「ケンカするほど仲がいい」ってホント!?

「ケンカするほど仲がいい」って、よく言いますよね?私の友達を見ていると、「うん!当たってる」と声を大にして言いたくなります(苦笑)。というのも、その子は彼氏とケンカしてはみんなに召集をかけ大騒ぎするものの、仲直りした途端、ドン引きするほどのラブラブモードに切り替わるのです。まさにケンカするほど仲良くなっていく感じ(汗)。

でも、“ケンカするほど仲がいい”がホントだとしたら、ケンカするカップルほどうまくいくってことですよね?夫婦問題研究家の岡野あつこさん、そうなんですか?

「残念ながら違います。別れのきっかけには“ケンカ別れ”というものもあるので、この要素がない“ケンカしないカップル”の方がうまくいきます。しかし、ケンカしないカップルでも、嫌われたくないから言いたいことを我慢している、ケンカ“できない”カップルであれば、無理がたたっていつか破綻します。良好な関係を維持できるケンカしないカップルというのは、たとえ気に入らないことが起きても、お互いの立場や考え方を理解し、鬱憤をためないカップルのこと。例えばケンカになりそうなとき、相手の立場になって『この人は●●な状態だったから、▲▲な行動をとったんだ』と理解して納得しあえるカップルのことをいいます。ただケンカをよくしてしまうカップルでも、相手が激怒して別れにつながるような致命的な“地雷”を踏まないように気をつけていれば、うまくいくと思いますよ。感情がたかぶって、あえて相手を傷つけることばかりを言ったり、相手の地雷を踏むケンカばかりしているカップルは、絶対にうまくいきません」

なるほど…やっぱりケンカはしないに限りますよね(汗)。でも、頻繁にはしないにせよ、多くのカップルが時にはケンカもしちゃうと思うのです。そんなとき、ケンカを長引かせないようにする方法はありますか?

「女性は言葉にすることでスッキリするタイプが多い一方、男性は受け入れてため込むタイプが多いので、ため込んだものを爆発させないように、ガス抜きをしてあげましょう。男性は女性に対して『男として立ててほしい』、『褒められたい』、『尊敬されたい』という3つの欲求があります。この3つが満たされれば、たとえ不満がたまっていたとしても、彼の機嫌は良くなります。また、万が一ケンカをしても、大概のカップルはケンカから一日たてば、落ち着いて、相手のことが恋しくなってきます(笑)。そのときは、女性の方から行動を起こしましょう。例えば、ケンカした翌日も、何事もなかったかのようにコーヒーを入れてあげるとか、女性の方から『言いすぎちゃって、ごめんね…。今度から気をつけるので、仲直りしてください』とメールをするとか。それこそ、男性を立ててあげてくださいね」

たとえケンカしたとしても、アフターケアしだいではうまくいくってことですね。…ということは、私の友達は、このアフターケアが上手だということ!?ちょっと詳しく聞いてみようっと。(鮓谷 裕美子/verb)


【取材協力】
岡野あつこさん
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから離婚カウンセリングをスタート。これまでに2万件以上の相談を受ける。現在は、離婚カウンセラーにとどまらず、結婚や人生設計のアドバイスも行う「ライフアップ・カウンセラー」として活躍。近著に『「母」のせいで結婚 できない女たち』(日本文芸社・倉田真由美氏との共著)など。
岡野あつこさん公式サイト 「明日元気にな〜あれ!」