テーブルについて…びっくり!?

披露宴で初対面の人と同席!困った時の会話術

友人の披露宴に招待されて、メイクもドレスも完璧!と意気込んで出掛けたものの「あれ、意外と知っている人が少ない!?」と感じたことありませんか?面識がない人と同じテーブルになって、会話も弾まず、ぎこちない雰囲気になってしまった…なんていう経験をした人も少なくないはず。そもそも、同じテーブルにいる初対面の人とは、結婚式のマナー的にどのように接したらいいのでしょう?マナー研究家の住友淑恵さんに聞いてみました!

「主催者側も席次には、かなり気を配っていますから、本番でそのテーブルが盛り上がっているのを見るのはうれしいと思いますよ。だから周りの人とコミュニケーションをとるのはとても大事。話をしないなんてマナー違反です」

でもでも、同じテーブルにいるからといって、やっぱり初対面の人と盛り上がるのは難しいです…。どうやって、きっかけをつくったらいいですか?

「まずは着席する前に一礼してあいさつをしましょう。礼儀正しさは好感を与えます。そして『中学時代の友人の◯◯です』などと伝えます。既に話が盛り上がっている人がいる場合は、自分の席の両隣の人にあいさつするだけでも大丈夫です。こちらからあいさつをすれば、相手もあいさつを返してきますから、そこから話の糸口をつかみ、まずは自分のことから話しましょう。自分から心を開いて話しかければ、相手の心も開きやすくなりますから。だからといって何でも話していいわけではありません。自分の自慢話や不幸話、お金、政治や学歴など価値観の違いを生んでしまうような話題は避けましょう。また、自分の会社の営業を始めてしまう人もいるようですが、絶対にNG。住まいや出身地、仕事や新郎新婦との関係を話題にすると、比較的話が続きやすいのでオススメです」

また、住友さんいわく、「相手が話し始めても、質問攻めにしてはダメ。“自分は3割話して、相手には7割話させる”というバランスが大切です」とのこと。話を引き出すバランスも気を付けないと…ですね。

でも初対面での会話が終わって披露宴が始まり、「しばしご歓談を…」となった時に、また、ぎこちない感じに戻ってしまう気が…。歓談って何を話せばいいの?

「テーブルには新郎新婦のいろいろな時代のご友人が出席されているので、『高校時代の◯◯のお話、新婦の△△からお聞きしていますけど、すごく楽しそうでしたね』と、主役である新郎新婦とのエピソードを聞いてみるといいでしょう。また、会話をするにあたり、“SOS話法”というのがあります。『S=すごいですね、O=驚きました、S=さすがですね』の3つを会話に取り込むと、スムーズに会話ができますよ」

なるほど!ぜひ心がけて使ってみます。でもでも、それでも話題に困ったら…?

「奥の手として新郎新婦の席に行くのもアリですね。知り合いが少ない結婚式なら同じテーブルの人を巻き込んで『一緒に写真撮りに行きましょうよ』と誘えば、大勢の友だちに囲まれている新郎新婦のところに行きやすくなりますよ。新郎新婦の親族の方々へあいさつに行くのもいいですね」

勝手にお酌して回るなんて、図々しくて失礼なことだと思ったけど、マナー的には問題ないんですね!話に困ったら一緒に動く!そして、披露宴が終わったころには、すっかり仲良しになっていた…なんてことになったら、ステキかも♪ぜひ、参考にさせていただきます。(鮓谷 裕美子/verb)

【取材協力】
住友淑恵さん
セレブスタイル代表。マナー研究家。サロンでのレッスンや講演、トークショー、TV、雑誌に出演し、マナーや自分磨きについてのアドバイザーとして活躍。著書に『一生使える!冠婚葬祭のマナー』『美人はカタチでつくられる』などがある。
住友淑恵さんオフィシャルブログ http://ameblo.jp/celebstyle/