先輩女子への対応って考えちゃいますよね

先輩女子の困った「自虐ネタ」上手な対応は?

先日、取引先へ出掛けた時のこと。先方の担当者はバリバリ仕事ができそうなアラフォー女子のA子さん。打ち合わせの後で雑談をしていると、A子さんが「最近さぁ〜、ホントに年齢を感じちゃう…。体力がなくなってきたし、疲れてるのに朝早く目が覚めちゃうの(笑)」、「もう、目尻のシワとか、まぶたのたるみとか気になっちゃって!」と、自虐ネタを連発!

そのトークに呆気に取られてしまった私は、うまい返しができず終止苦笑い…。本人が「ネタ」として言っているかどうか定かでないこともあって、リアクションが難しい〜!皆さんもこのように先輩女子の自虐ネタに困ったことってありません?

そこで20〜30代の女性にアンケートを行い、「先輩女子の自虐ネタ体験」について調べてみました!まず、「先輩女性に“自虐ネタ”を言われて、リアクションに困ったことはありますか?」と聞いてみたところ、37%の人が「ある」と回答。やっぱり私と同じ困った経験をした人はわりといるようです。実際に皆さんがどんな自虐ネタを言われてリアクションに困ったのかも聞いてみました!

●「50代で未婚の方に『結婚する方法を教えて!』と言われて、どう返答するべきか本当に困りました」(29歳)
●「先輩が否定してほしそうに『しわが目立つじゃない?』と言っていたが、本当に目立つので、そこにいた皆が微妙な雰囲気に…」(26歳)
●「『どうせ結婚できないから、今から老人ホーム探さなきゃ』と言われて、なんと言っていいか分からなかった」(29歳)
●「転職の話題になった時『まだあなたはいいけど、私の歳になると年齢ではじかれるし…』と言われて、一瞬反応に困った(汗)」(29歳)
●「先輩に『最近、お腹の肉ヤバい気がするんだけど、正直にヤバいかヤバくないか言ってみて!』と言われて、正直に答えていいものかどうか悩みました」(25歳)

確かに、「自虐ネタ」っぽく聞こえるけれど、本人が意図していない場合もあるので、こういう話はとっさに何と言っていいか分からないですよね…。できれば、こんな先輩女子の自虐ネタにもうまく大人の対応ができればと思うのですが、どうしたらいいのでしょう?マナーコーチの井垣利英さんに伺いました!

「このような先輩女子が自虐ネタを言う場面で、多くの人がやってしまう間違いが『あいまいな返事をする』、『完全に別の話題にすり替える』といった対応です。特に何のリアクションもなく苦笑いされたり、その話題に触れず全く別の話題に移してしまうと、相手はその内容を肯定されたと感じてしまいます。また、相手を気遣って『自分の自虐ネタで返す』といった対応もお互いネガティブな気分になるうえ、かえって相手を困らせてしまう原因にもなります」

おっと…どうやら、私はこれまで間違った対応をしていたみたい…。では、先輩女子の自虐ネタにはどのように対応するのがベストなんでしょう?

「ほとんどの場合、自虐ネタを言う人はその内容を相手に否定してほしいと思っています。本当にコンプレックスを持ち、悩んでいる人はできるだけその話題には触れたくないと思うので、自らネタにするようなことはありません。ですから、まずは『そんなことありませんよ!』と否定してあげるのが正解!でも、相手の言ったことをただ否定するだけでは、まだベストなリアクションとは言えません。自虐ネタを上手にプラスの話題に転換することが重要なポイントなんです。例えば、『最近シワが増えちゃって…』という人には『そんなことありませんよ!◯◯さん、色が白いし、まつげも長いしスゴくうらやましいです』と返してみたり、『一生結婚できないかもぉー』などと言われたら『◯◯さんは仕事も趣味も充実していて、みんなの憧れなんですよ』など、相手の魅力的な部分、良いところなどを具体的に挙げて褒めたりするといいでしょう」

なるほど〜!「自虐ネタを否定→プラスの話題に変換」が上手な対応の鉄則なんですね。

さらに井垣さんいわく、急な自虐ネタに対応するためには日ごろから周囲の人のいい所を見つけ、それを口に出して褒めるトレーニングをしておくとよいとのこと。例えば「街中や電車の中で周囲にいる人のいい所探しをする」、「同僚や上司に挨拶する時は『おはようございます!今日のシャツすてきですね』と必ず褒め言葉を添える」など手軽にできる練習を続けると自然に習慣付けることができるのだとか。また、リアクション上手になることで、周囲からの印象や人間関係にもプラスの効果もあるみたい!これは、ぜひ身に付けたいものですね。

また自虐ネタを連発する困った先輩にならないために、井垣さんからこんなアドバイスも!

「外見を磨く、趣味を広げるなど、何でもいいから自分なりの“女磨き”をしっかりするといいですよ。自分のレベルを上げれば自信もついて自虐ネタ連発…という状態に陥ることはありません。もし、つい口にすることがあったとしても、人から憧れを抱かれるような先輩になって、魅力的な部分がたくさんあれば、後輩を困らせる心配もないはずです」

先輩女子の自虐ネタにも上手に対応しつつ、自分が自虐ネタを言って困らせる先輩女子にならないためにも、日々のトレーニングと女磨きを頑張らないと!ですね。(石橋 夏江/verb)

【取材協力】
井垣利英(いがき としえ)さん
(株)シェリロゼ代表取締役、自分磨きプロデューサー、マナーコーチ。マナー、話し方、プラス発想、メイクなどで自分を磨く“ブラッシュアップ講座”や社員研修を開催。著書に『女磨きの心得』『しぐさのマナーとコツ』(共に学研)などがある。

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「自虐ネタへのリアクションや彼にイラッとした時のイライラ発散法について」
調査期間/2011/9/14〜9/20
有効回答数/82人(女性)