(20〜30代女性対象)努力次第でもっとラブラブになれるかも!

つい油断…彼に女として幻滅されたことある?

「お前を女として見られなくなりそうだよ…」なんて、彼に言われた経験、ありますか?というのも、実は私、あるんです…。居酒屋で友人とお酒を大量に飲み、酔っぱらって彼を電話で呼び出したのですが、迎えに来てくれた彼が見たのは、カウンターで口を大きく開けて爆睡している私…。その油断しまくりの姿を見て、「こいつ、女としてどうなんだろう…」とガッカリしたそうです。次の日に「もう絶対にしません!」と平謝りしたところ、どうにか別れは切り出されずに済みましたが…あれは別れの危機でした!(汗)

ちなみに、「自分の言動で、彼を幻滅させた経験ってある?」と20〜30代の女性に聞いてみたところ、「ある」と答えた人は29%!皆さん、彼の前でどんなことをやらかしちゃったの?

●「口元も隠さず、あくびしながらおならをしたら、冷たい目で見られた」(28歳)
●「散らかり放題の部屋に入れたら、しげしげと見られたあげくに早めに帰られ、2日程連絡が来なかった」(30歳)
●「一緒にお風呂に入った時に『わき毛とか腕の毛とか全部剃って』と言われた」(26歳)
●「炭酸を飲んだ後ゲップをしたら、『本当に嫌だ』と言われた」(25歳)
●「パンツが見えそうなくらい足を上げた時に、『お前そういうところホント雑だよな』と言われた」(25歳)
●「3キロぐらい太って、太めのジーンズをはいていたら、『少しはやせたら?俺のこと意識してないだろ』と…」(24歳)

どれもついウッカリやってしまいそうなことばかりでコワイ!お付き合いしたての頃は、彼の前では言動にすごく気を使うのに、長い付き合いになった彼の前では、どうしても油断しがちになってしまうものですよね。そういえば私も、おっさんのようなくしゃみをした時、「あれ?昔は“クシュン!”ってかわいいクシャミしてなかったっけ?」と彼に嫌味を言われたことがあります…。

でも、なぜお付き合いが長くなると、彼を幻滅させてしまうほど、気を抜いてしまうのでしょう!?精神科医の名越先生、教えてください!

「女性は、お付き合いしている男性との関係を安定させるために、無意識のうちに『彼の母親』の位置を取ろうとします。母と子のコミュニケーションの形は、基本的には『ノンバーバルコミュニケーション』。つまり、女性は彼と言葉以外でコミュニケーションをとるような、“言わなくてもわかる分かる”以心伝心の関係を目指すようになり、自然と言葉でのコミュニケーションを迂回しようとするのです。しかし、男女の関係に“言葉”がなくなると、緊張感は激減してしまい、どうしても男性に対する言動に“油断”が生じるようになります」

確かに、母と子の関係性は永続的で、安定的ですものね。でも、お付き合いが長くなると、言葉が減って、ついつい相手に対して油断してしまうのは男性側も同じなのでは?私も何度も、彼に無言でおならをプープーやられましたよ(苦笑)。

「女性は“母親役”ですから、男性側の“油断”をある程度受け入れられますが、男性心理は違います。彼女の“油断”を目の当たりにすると、『軽視されている』、『バカにされている』と思い、そこから来る寂しさや腹立たしさから心を閉ざしてしまうのです。結果、彼女とのコミュニケーションがさらに減り、別れに至る確率もぐんと上がってしまいます」

女性と男性とは、相手の“油断”を受け入れられるキャパが違うのですね…。彼と気を使わない安定した関係になってきたと思っていたのに、いきなり別れを切り出されたら、たまったもんじゃありません(涙)。ムダ毛処理やおならなど、基本的な身だしなみやマナーには最大限気を配るとして、あとはやはり会話が重要なのでしょうか?

「その通りです。言葉でのやりとりは、人間関係に“緊張感”を生みます。なので、お付き合いが長くなっても、言葉で一定のコミュニケーションを取ることが大切です。例えばですが、自分がコーヒーを飲む時、何も聞かずに彼にもコーヒーを入れたりしていませんか?よかれと思ってやった行為でも、彼にとってはもしかしたら『今はいらないのだけど…』、『本当は紅茶がよかった』という不満要因になっているかもしれません。こういう些細な不満が蓄積すると、いつの間にか愛情までもが減退してしまいます。彼と長く、いい関係を続けていきたいのであれば、相手のことを全て知っている気にならず、時折、言葉にして伝えるようにしてください」

女性は、「彼とは言葉がなくても分かり合えている」ことに満足しがちだけど、男性はそうではない…ということを理解しておくだけでも、“油断”の度合いが変わってくるかも。彼とできるだけ会話して、自分磨きも怠らないで…を続けていたら、付き合い始めの緊張感も蘇って、ますますラブラブになれるかも♪「最近、彼が女扱いしてくれない…」なんて感じている皆さんは、ぜひ試してみてくださいね。(伊藤 理子)

【取材協力】
名越康文さん
精神科医。大阪府立中宮病院(現大阪府立精神医療センター)勤務を経て独立。テレビ、ラジオ、雑誌や講演会など多メディアで幅広く活躍。2009年からは京都精華大学人文学部特任教授も務める。著書に『トリココ〜幸せを見つける性格診断』(リイド社)、『心がふっと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSコミュニケーションズ)など。
名越康文さん公式サイト http://www11.big.or.jp/~dialogue/

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「婚活や彼に幻滅された瞬間について」
調査期間/2011/7/28〜8/1
有効回答数/101人(女性)