24歳は若い?若くない?20〜30代の年齢に関する意識を調査

あなたは何歳までが「若い」と思いますか?何歳までを「若い」と感じるかは、人によってそれぞれ。性別や年代によっても、その年齢の印象は変わります。今回は、20〜30代の男性と、20〜40代の女性にそれぞれアンケートを実施。年齢に関する意識を聞いてみました。心理カウンセラー・竹内えつこさん監修の下、人々の意識を解説し、年齢にとらわれない考え方のコツを紹介します!

「若い」と感じられるのは24歳まで



「若い」と感じられるのは24歳まで

20〜30代にかけて、年齢が気になる人は多いようです。世間では「20代前半までは若いけど、25歳を過ぎたら、もういい大人だ」なんて声も聞かれます。年齢に対して自分の実感が伴わなくて、悩む人もいるでしょう。20〜40代の人たちに「何歳までを若いと感じるか」と聞いてみると……。

女性の場合


グラフ

女性は、「20代前半まで」と回答した人が最も多く、64.7%。次いで「30代前半まで」は17.6%、「20代後半まで」が11.8%、「40代以降」が5.9%でした。

なんと女性の7割以上が、「若い年齢=20代まで」と感じていて、そのほとんどが「20代前半まで」を若い年齢と捉えていました。


男性の場合

グラフ

男性は、「20代後半まで」と回答した人が最も多く、41.1%。次いで「20代前半まで」が28.8%、「30代前半まで」が16.5%、「30代後半まで」が6.5%、「40代以降」が1.9%という結果でした。

男性の方が女性よりも「若い」と感じる年齢はやや高いようです。しかし、「20代を若い」とする傾向は、女性と同様にあるようです。


「若い」の感覚には個人差がある


男女でアンケート結果に差があるように、年齢や若さの感覚は、人によってそれぞれ異なります。20代後半の人が「自分はもう若くない」と感じていても、年齢を重ねてさまざまな経験をすることで、若さに対する考え方が変化することもあるでしょう。

日本人の平均寿命が伸び、「人生100年時代」に突入したといわれる現代。年齢に対する世間の印象も今後は変わっていくのかもしれません。老いも若きも、年齢のみで一概に測ることはできませんね。


自分を「若い」と感じている人は意外と少ない



自分を「若い」と感じている人は意外と少ない

同世代で話していると、会話の中で、「もう自分は若くないから」といった言葉を発したり聞いたりしませんか。
アンケートで「自分はもう若くないと実感した経験」を聞いてみると、次のような結果になりました。


女性の場合


グラフ

女性は「もう若くないと実感した経験がある」と回答した人が、58.8%と半数を超えます。


男性の場合


グラフ

男性の場合も「もう若くないと実感した経験がある」が、66.7%と大半を占めました。

男女共に多くの人が、「若くない」と実感したことがあると回答。では、実際どんなときに、「若くない」と感じているのでしょうか。次はその具体例を見てみましょう。


「自分はもう若くない」と実感したエピソード



「自分はもう若くない」と実感したエピソード

ここでは、アンケートの回答で目立った、「自分は若くない」と実感した例を紹介します。

体力が落ちていると感じたとき


「走った後で息切れが収まらなかった」(39歳/男性)

「お酒が次の日に残る。オールができなくなった」(36歳/男性)

「体の不調が増えた。前よりも疲れるのが早くなった」(31歳/女性)

走っただけで息切れをしたり、すぐ疲れてしまったりなど、体力の低下を理由に挙げる回答が目立ちました。また若い頃は飲み会や残業などで夜更かししても、次の日にそこまで影響はないものの、年齢を重ねるごとに「身体的な無理が利かない」と感じがちなようです。


運動能力の低下を感じたとき


「スポーツをするときに体が思うように動かないことがあった」(30歳/男性)

「“逆上がり”と“運てい”ができなくなった」(32歳/女性)

運動やスポーツをしている人ほど、体の変化には敏感かもしれません。年齢を重ね体が思うように動かないなど、身体的な変化は分かりやすいものです。


見た目の変化を感じたとき


「髪の毛が薄くなってきた」(34歳/男性)

「おなかがぽっこり出てきた」(26歳/男性)

「肌にくすみがでてきたし、痩せにくくなった」(29歳/女性)

「お尻が下がってきた」(25歳/女性)

「見た目の変化」を理由に挙げる人も多くいました。体形の変化のほか、男性は髪、女性は肌の変化を気にする回答が目立ちました。


前と似合う服が変わったと感じたとき


「ピンクの服が似合わなくなった」(42歳/女性)

「はやりの服のデザインが似合わなくなってきた」(35歳/女性)

年齢を重ねると、以前はよく着ていた色やデザインが、「似合わなくなった」と感じることがあるようです。


ライフステージの変化を目の当たりにしたとき


「年下の親戚が結婚、出産した」(34歳/男性)

身近な人が結婚や出産などでライフステージが変化しているのを目の当たりにすると、自分の年齢をより意識するようになります。


自分より若い人が活躍しているのを見たとき


「プロ野球の選手が自分より年下ばっかりになった」(30歳/男性)

「テレビに出るタレントや映画に出る役者が若い」(31歳/男性)

「入社する新人が若く、考え方もギャップを感じる」(30歳/男性)

こうした回答は、どちらかというと男性の方で目立ちました。

若い頃は、テレビで見ているスポーツ選手や芸能人が、ほとんど自分より年上です。しかし、年齢を重ねるうちに自分よりも若い人がどんどん登場し活躍する姿を見るようになります。また、職場においても入社したばかりの頃は自分が一番若かったのに、数年たつと若い人が次々と入社し、先輩や上司の立場になることも。身近な年下の存在が、年齢をより意識させるのでしょう。


周囲からの言葉


「おじさんと言われた」(33歳/男性)

「家族におばさんといわれたから」(30歳/女性)

周囲からの発言で「もう若くない」「若いつもりでいてはだめだ」と思わされることがあります。年齢のイメージは人それぞれ。他人の言葉を気にしすぎるのは、もったいないことですね。


20〜30代に見られる心の変化



20〜30代に見られる心の変化

ここでは、アンケートに多かった回答者である20〜30代にありがちな環境や心の変化について紹介します。

20〜30代は、新社会人として働き始めたり、結婚をしたり、子どもをもうけたりなど、人生の転機となる出来事が多く起こる時期でもあります。この年代は自分自身の変化だけでなく、周囲の変化にも敏感になりやすく、時にプレッシャーや不安を抱えてしまうこともあります。


20代前半


20代前半は、学生から就職して社会人になり、働き始める年齢です。初めての仕事や社会人としてのルールやマナーなどに戸惑いながら、懸命に働いている人は多いでしょう。新生活にワクワクしつつも、学生時代とのギャップや生活の変化に対応しきれず不安を抱えることもあります。

周囲に年上が多い環境だと、可愛がられるものの、一人前に見てもらえないもどかしさがあるかもしれません。


20代後半


社会人になり数年がたち、人によっては大きな仕事を任せられるなど、働き盛りでしょう。残業をしたり、付き合いで飲み会に行ったりする機会が多く、生活は不規則になりがちです。学生時代にスポーツをしてきた人は、運動をしなくなったことで、体の衰えを感じ始めるかもしれません。また、ある程度の収入を得られるようになるため、服や趣味などにこだわることもでき、お金を多く使いがちです。

仕事、プライベート共に「自分のこと」に精いっぱい集中できる20代ですが、30代が近づくにつれ、周囲で結婚や出産をする人が増えます。30代を目前にして、キャリアやプライベートに焦りを感じて悩むこともあるでしょう。先を見据えて転職をしたり、婚活を始めたりする人もいます。


30代前半


30代前半も仕事は忙しく、人によってはリーダーを任され部下や後輩の指導をする立場になることも。20代のときは「若いから」という理由で、周囲は優しく見守ってくれていた部分もあったはず。しかし30代に入ると急に「大人としての態度」を求められるようになります。

20代の頃と比べ、残業がつらくなるなど、疲れやすさや体力の低下を感じ始めます。そのため、休日は遊びに行くよりも家で寝ていることが増えたり、すぐタクシーやグリーン車に乗ったりなど、できるだけ体力を使わないように行動することもあるかもしれません。

疲れがたまると肌のコンディションに影響し、メイクのノリが悪くなるなど、見た目に分かりやすく出るようになります。また、金銭的には20代よりも余裕ができた分、自分磨きや学びに投資することができる半面「大人になった」という気持ちの余裕から無駄な出費が増えるケースもあります。

周囲で結婚をしている人や子どもがいる人が多くなるため、休日に遊べる仲間が減るなど、交友関係が変化することも。30代に入ると、親戚などに結婚について余計なプレッシャーをかけられるケースも多々あり、本人が望まなくても年齢を意識させられることが増えます。

30代は、自分が抱いていた「理想の大人像」と実感が伴わず、悩む人が多い時期です。世間で言われる「30代はもう若くない」「いい年齢だから」といったイメージを気にしすぎると、新しいことに踏み出しづらくなってしまいます。


30代後半


30代後半は公私ともに忙しく、仕事のみならず子育てに追われる人もいるでしょう。

仕事面では、役職が付く立場を任される人もいます。自分よりも若い年齢の人たちの躍進を見て「自分はもう若くないから」と焦ることもあるでしょう。しかし、経験をばねに柔軟な対応ができるところが、30代後半の強み。年齢に臆せず、積極的に新しいことを学ぶ姿勢があれば、活躍の機会や幅も広がります。

また、20代のときに比べて体力の低下や見た目の変化をより一層感じやすくなります。そのため健康的な生活を意識し始める人も多いです。働き盛りで日々忙しくはありますが、食事や運動面にも気を使うことが若々しさをキープする秘訣(ひけつ)ですね。


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年齢にとらわれずに年を重ねるコツは?



年齢にとらわれずに年を重ねるコツは?

「年齢」は、若さを測るツールかのように思われがち。しかし、「年齢=若さ」だと思いすぎると、途端にできることが限られるような窮屈さを感じてしまいます。年齢にこだわらず、自分らしく精いっぱい生きる気持ちが大事ですね。ここでは年齢にとらわれないようにする、考え方のコツを紹介します!


「私は私、人は人」を意識する


人と自分を比べると、どうしても自分の悪いところや足りないところばかりに目が行ってしまいます。周りと比べず「私は私、人は人」と考えることで、自分らしく生きることができます。自分軸で生きている人は、とても生き生きして見えますよ。


趣味を探す


周りが結婚や出産をし始めると、生活スタイルが合わなくなるために、急に取り残されたように感じることがあります。友達がいないとできない趣味ではなく、自分一人でも楽しめるような趣味を探すことをおすすめします。

趣味を通じて新しい繋がりが生まれ、違う年齢層の人とも関わることができるので視点が広がります。


自分の「好き」を追求する


自分らしく生き生きと年を重ねるためには、自分のことをよく知ることも大切です。「私は何が好きなんだろう?」と、自分が心地よくいられるものを追求してみましょう。自分の「好き」を知って、それを集めたり経験したりすることで生活がもっと充実します。「好き」を知ることは、「私らしさ」を知ることにもなります。


自分のご機嫌は自分で取る


20代までは落ち込んだときや悲しいときは周りに甘えることもできたかもしれません。でも、30代を過ぎると周りの友人が結婚したり子どもができたりして会う機会が減るなど、なかなか気軽に甘えることが難しくなることもあります。

そこで、自分のご機嫌を自分で取れるようになることが大切です。「私は何をすれば喜ぶのか?」を知ることで、つらいときも自分で自分のご機嫌を取ってメンタルを保つことができます。


セルフメンテナンスの習慣を付ける


日々、自分の体の声を聞くようにし、少しでも不調を感じたら無理をするのはやめましょう。自分の体を自分でいたわれるように、セルフメンテナンスの習慣を付けると良いでしょう。

アロマテラピーやヨガなどを生活に取り入れるのも、おすすめです!


年齢にとらわれないことが大切!



年齢にとらわれないことが大切!

年を取ることに対して、私たちはなんとなくネガティブな印象を持ちがちです。年齢に伴う理想と現実のギャップにプレッシャーを感じると、余計に「年は取りたくない」と考えてしまうのかもしれませんね。

しかし、年齢を重ねるからこそ魅力的になり、活力を持って生きられるようになる例もあります。
アンケートで、「周りの人や芸能人などで年齢を重ねた魅力があると思う人はいますか?」と聞いてみたところ、「はい」と回答した人は女性で70.6%。男性は64.1%との結果に。「世の中には、年齢に縛られない素敵な生き方をしている人もいる」と、大半の人が思っていることが分かります。

若い頃はつい自分を中心に物事を判断しがちで、他人と意見が合わないと衝突したり、悲しくなったりと心が揺れ動いてつらいことも多々あります。さまざまな人との出会いによって、視点が広がり、他者と上手に付き合えるすべを身に付けられるのではないでしょうか。年を重ねていろいろな感情を経験することで、自分自身を知り、無理のない生き方ができるようになるのかもしれません。

確かに、「若さ」によるメリットはありますが、同じくらい年齢を重ねることにも素敵な面がたくさんあります!「若いのは○○歳まで」といった年齢のイメージにとらわれず、自分らしく「今」を生きることが大切ですね。


取材・文/おかゆ


【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルはパートナーシップ・人間関係。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/


【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/5/27〜2022/5/28
有効回答数:309人(男性)
(インターネットによる20〜30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)

・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2022/6/14〜2021/6/22
有効回答数:17人(女性)