
現在はフォードグループの「プレミアム・オートモーティブ・グループ」の一員として名を馳せるジャガーだが、その出発点は1922(T11)年にまで遡る。ウィリアム・ライオンズが設立したスワロー・サイドカー社は、34(S9)年にSS社と改称。しかしSSがナチス親衛隊のシュッツ・シュタッフェルの略号と重なることから、45(S20)年に再度社名を変更し、サイドカーのモデル名だったジャガーを採用した。戦後のジャガーはモータースポーツの世界でも大活躍。市販車は見映えの良さや性能の割に価格が安いと好評を得た。
ダイヤル式セレクターをもつクーペラインの高級サルーン
Sタイプの後継となるミドルクラスのラグジュアリィサルーン。XKのコンセプトを受け継いだクーペのようなラインの外観に、贅沢にウッドを使用した高級感のある室内をもつ。シフトは新設計のダイヤル式シフトセレクター(ジャガードライブセレクター)を採用した6AT、パドルシフトが装着されシフトバイワイヤー式トランスミッションコントロールによりスムーズな変速を可能としている。また、前輪のグリップ力を回復させるアンダーステアコントロールロジックやーナリングブレーキコントロールなどのデバイスを多数採用。指の動きを感知してライトなどを作動させるセンサーなども装備している。(2007.10)
新デザインを採用したフラッグシップサルーン
7年ぶりにフルモデルチェンジされたフラッグシップサルーン。クーペのようなルーフラインによる流れるようなシルエットなど、XFからの新デザインアーキテクチャーが採用された斬新かつスポーティなデザインが特徴。室内は一転して、シート、インストルメントパネルからセンターコンソールに至るすべてがレザーで覆われるなど、伝統の豪華さが追求された。オプションでBowers & Wilkins社製のオーディオも用意されている。エンジンは、全車5LのV8DOHCで、自然吸気と2種類のスーパーチャージドの3タイプ。ジャガー独自のアルミニウムボディは従来型と同様。通常版とロングホイールベース版の2種類がラインナップされる。(2010.5)
モンデオベースの4WDセダン
フォードの傘下に入ったジャガーがマーケッティング戦略によってユーザー層を広げるために設定したのがエントリーモデルのXタイプ。外観のデザインは丸型ヘッドライトなどXJのイメージを継承しジャガーらしいものだが、プラットフォームはフォードのモンデオがベース。2001(H13)年の時点ではFF中心のモンデオに対し、Xタイプはトラクション4と呼ぶフルタイム4WDのみを採用していた。エンジンは2.5L、3LのV6Lで、Jゲートを備えた電子制御5速ATと組み合わされる。インテリアには自然素材の本革や木目などが採用され、ジャガーらしい高級感が演出されている。(2001.9)